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私は木造が大好きです。何よりその暖かさが最高ですね。
特に古民家など明治以前の建物はなかなか素敵です。

その理由は構造に正直なところ。気持ちいいですね。

同じ木造でも戦後の建築はからきしウソが多いです。
まあ建築自身が悪いわけではなく、戦争中空襲で沢山の木造建物が燃えそのトラウマで木造は燃えやすい、外壁は不燃化しないと瞬く間に火災が広がる、という反省から都市防火が始まりました。いわゆる準耐火建築ってモノです。
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冒頭の建築物も外観はこうなってしまうのです。とても同じ建築物に見えませんね。
この建物はとある神社の公衆トイレです。この程度の小規模建築物では特に義務付けられていることもなく、神社という雰囲気を壊してしまうので、特にこれは違和感を感じた次第です。

最近政府が国内の放置林対策として、公共建築の木造化を政策として挙げました。規模が大きくなるので木造に見えない木造建築が増えそうですが、木造建築の好きな人たちからは何とか木組を表した準耐火建築物はできないかという研究に熱心で、ほぼそれは現実のものとなっています。

だれでも「木は燃えやすい」と思うのですが、これは正しくありません。「木は表面が燃えると内部は燃えにくくなる」が正解です。もちろん薄い板状のものは「内部」がほとんどなく、最低25mmくらいはないとこの原理は使えません。そうすると木組を表した木造建築が可能というわけです。

木造建築復権が楽しみですね