全体の様子を模型を使ってお見せします。(模型は図面より全体像がわかりやすいと思います)
南西側から見たところです。西側の壁は内部の関係をより理解しやすいように外してあります。



左側が道路(北側)です。南に向かって傾斜している土地です。このおかげで南に開口のある地下室が出来ました。
一般的には傾斜地は基礎工事などで予算的に高くなってしまうと考えられると思いますが、ここでは逆に基礎を高くして部屋が出来てしまうと考えました。もちろん通常の基礎工事よりは工事費がアップしますが、このような土地で土盛りをすると、それだけで一部屋つくるほどかかってしまいますし、なにより盛り土した土地では地盤に不安を生じます。

地下室は出来て住んでみると想像以上に快適でした。設計した時点では湿気が強かったりするんじゃないかとか、正直一体どんな具合になるか少々不安でした。しかしそんなこともなく(夏はやはり1、2階よりは湿度が高くなりますが)それより、夏は全くエアコンが必要ない程涼しく(1階より3〜4°は低い)、冬は暖かく(ストーブがありますので)、そのため長女はここが年中定位置になってしまいました。
悔やまれるのは、こんなに快適ならもっと広く造れば良かったということ。地下室はストーブのある部屋は7、5帖、その奥に4.5帖の物置スペースとなってます。

この地下室は外断熱されています。そのため、冬ストーブを消してもコンクリート躯体に蓄熱された熱がゆっくりと放出して一気には温度が下がりません。その熱が吹抜けを介して1、2階に及びます。

次回に続く