住宅建設予定地の試掘調査立会い。
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貴重な文化財が埋まっている可能性があるので、建設工事着工前に、その有無を確かめる試掘。けっこう、本格的に行ないます。
「午後になれば結果が分かる」と言われたのですが、少し早めの午前中に様子を見に行って来ました。(だって午後だと暑いしね)

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調査はちょうど終えたところで、タイミング的にはドンピシャ! 写真は地盤の底を、小さなスコップや熊手のような道具で、擦るように調べているところですが、この数分後には調査を終了しました。調査の方たちを、午後まで待たせることにもならなくてホントに何より。(だって暑いし)

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試掘のために掘られた穴は、けっこう大きかった。
1辺が2.5m角、深さは釜場底で2.5mってところかなぁ・・・・・・。
ちなみに釜場と言うのは、地下水を汲み出すために掘られる他の場所より少しだけ深く掘られた穴のことで、この写真で言えば、ヘルメットを被った方が立っている場所が釜場。だからそこに青いホースが投げ込まれており、その先端に排水用のポンプが付いてます。

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試掘作業完了時は、こんな感じ。見るからに発掘現場って感じですね。
で、肝心の結果ですが、「文化財の埋蔵は見当たらず」と言うことでした。
つまり確認申請の作業を進め、工事始めて良いよ、ってこと。良かった良かった。

だだし工事が始まっても、根伐りの時点で、もう一度現地を確認するという念の入れよう。それだけ古代の遺跡は重要だということです。

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ちなみに、たった2~3m掘っただけなのですが、それでも地層の違いが、これだけハッキリと分かります。上の方は砂質混じりの粘土、でもたぶん何処からか持ってきて埋めた土。赤いところは粘土。そしてその下は粘土混じりの砂質度、と言った具合に分かれています。

またSSでは地下水位が見られなかったのですが、今回の試掘で2.5m程度で水が出ています。なんでSSの時に、分からなかったのだろう?・・・・・・、とまぁ、そんな不思議なこともあります。

それから地盤がサラサラの砂質の場合で、地下水が高い位置に見られる場合は、液状化の心配もありますので、その辺りは設計者さんか建設会社さんと相談される方が良いでしょうね。

ちなみに今回のケースは、砂質が粘土交じりであるために、液状化の心配は少ないと思いますが、鋼管杭による地盤補強を行ないますので大丈夫。と言うことで、ホッと一安心。

業務連絡ですが、明日は朝から一日不在ですので、4649。


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