<大黒柱のある家>は、追い込みの真っ最中!
さぞ現場は、バタバタしていることだろう! ・・・と思ったら、とっても静か?
大工さんが南側に設置するデッキを、一人で黙々と造っていました。

家の中に入ると、昨日塗られた建具が綺麗に並べられ、養生している最中でした。
つまり塗ったばかりの扉なので、他の職人さんたちが作業をして埃を立ててしまうと、扉の表面にゴミや埃が付いてしまうので、誰も立ち入らない状況の中で、ひっそりと乾かしていると言う訳でした。
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でもこうして並べられている姿は、なんとなく美しく思えます。
表現が変かもしれませんが、なんだか色気のような物さえ感じます。
まだ使われていない、まっさらな扉。これからその用途として使われることになる、今は扉になる準備中のその姿に、なにか惹かれるものを感じます。
色気と言えば、この建具はシナ合板で造っています。
コストパフォーマンスに優れながら、質感や雰囲気、それから建物全体の色調やデザインに合うからと言う理由なのですが、シナ合板の扉にも問題が無い訳ではありません。

例えば木目を残した塗装で仕上げようと考えた場合、濃い色を塗ると、表面がムラになってしまいます。 これは合板に塗料が染み込む程度が違うからで、これを無くそうと考えると、木目を消してしまう塗料を塗るか、木目を見せたいならば、薄い色を塗るしかありません。今回は、薄い色を塗っています。薄い色でも吸い込みのムラは出るのですが、色が薄いために目立たないのです。

今回は、木目を残すように薄い色を塗り、その上で一手間掛けて、アクセントを施してみました。
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灯りが点いているかを確認するための、丸い小さな窓を、建具に施してみました。
灯りの点灯具合を確認できることは勿論ですが、扉のアクセントにもなり、少しお洒落さんです(笑) これも<建具の色気>と言えると思います。


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