某TV局さんから、お問い合わせの電話がありました。
「HPに掲載しているような変わった建物を探していますが、何かありませんか?」と。
非常にアバウトな、お問い合わせ(笑)

たぶん探している方も、何が、どのように変わっているのか?あるいはそれは面白いのかが分からないまま、とにかくネタになりそうな物を探しているのでしょう。

その戸惑いが分かるだけに返事に困ってしまうのですが、私、普段の仕事の中で、笑いや驚きのネタになりそうなほど、変わった建物は設計していません。
たぶん大多数の設計者さんは、そんな建物を日常的に造られてはいないと思います。

そういえば以前、『犯行現場の作り方』の本を出版させていただいた後に、これまたやはり某TV局さんから取材の申し込みをいただいたことがあったのですが、そのときも変なことを聞かれました。

「実際の殺人現場に興味はありますか?惨状を見てみたいと思いますか?死体はどうですか?」と。・・・・・・・・・そんな興味は全くありませんから。

自分の指先をチョッと切って、薄っすら血が滲んだだけでも倒れそうになるんですから、誰が好き好んでリアル・事件現場なんぞ見たいものですか!

だふん私が「リアル犯行現場に興味ある」とか「事件現場に興味ある」と言った方が、メディア的には面白いのでしょうが、そんな恐ろしい嗜好はありません。

変わった建物とか珍しい建物は好きですが、だからと言って自分が設計させていただくときに、特別に変わった家などは考えないものです。と言うか、自分が考えていることが「変なこと」だとは考えてもいない訳です。

電話を切る前に、「玄関の無い家なら造った事がありますけど、変わった家は無いですね・・・」と言ったら、それだけで十分驚かれていました。

あぁ、それで良かったのね・・・。

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