建て主さん(特に奥さん)に 設計屋が あれこれ考えているところを想像していただいて ちょっと親近感を持ってもらえたらいいなという話です。
『晩ごはん 食べたいものある?』って 時々 うちの奥さんに聞かれることがありますが そのときの うちの奥さんの頭の中が ちょっと わかるような気がします。「カレー!」とか答えて 「じゃがいもがない」とあっさり却下されたりしていますが・・・。「晩ごはん 何にしよう」と奥さんが作戦を考えはじめるのと 私が 「どんな家にしよう」と家のプランを練りはじめる そのとっかかりのところはいっしょなのかなと思っています。奥さんが 「冷蔵庫にあるもの」「賞味期限が切れそうなもの」「スーパーの特売品」「買物に行くか行かないか」「家族の好き嫌いと健康」「人気ランキング」「手間と時間」「新しいレシピの挑戦」・・・頭の中であれこれ思いめぐらすのと 私が 敷地図を前に 「建て主さんの思い」「周囲の環境」「法規の制限」「予算」「私の個性の表現」・・・いろいろ考えながら 何もないところから イメージを作っていく過程が 似ていますよね。イメージの方向さえ決まれば あとは大丈夫 「まかせなさい」という感じですかね。でも 建て主さん(家族あるいはお客様)の前に出したとき 喜んでもらえるか 喜んでもらえるはずだけどちょっと心配という気持ちも きっと 同じですね。(ほめられるとうれしいし もっとがんばろうと思いますよ・・・ね!)

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