約20年程前、敷地面積30坪の隣家の購入を機に所有地と合わせて
60坪になる建て替え住宅の設計依頼を受けました。
日常の大半を過される主婦には、プライベート空間を除き、回遊でき
る使い勝手のよい間取りを!盆栽など庭いじりが好きな主人には、広縁
リビングに接する広い庭を!と始めた計画でした。
特に知恵を絞った点は、如何にしてRC造の地下ガレージを構築し、その
上にW造2層の住宅階を乗せるか、旧宅盤が道路面より50㎝高い丈の
寸法から、盛土による宅盤の高さを、隣家に配慮したなかで如何に設定
できるか難しい選択でした。


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結果として、地下ガレージ面を道路より30㎝低くとり、新地盤面を同
じく145㎝、つまり95㎝の盛土となりました。
建基法、公庫融資基準、民法、などが絡む色々な「高さ」の壁は厚いも
のがありましたが、その後この150区画程の住宅地で、建替に伴う3
階建てが出来始める先便となる中で、この建築作品の本質を理解してもらうには、
もう少し時間が掛かるとおもいますが現在、町並みは程よく保たれており、旧住
民であった小生も少しは安心しています。