斜陽化した産業と云われていたパチンコ業界で、機械メーカー
である平和が製作した、新機種「ブラボー機」の発売が救世主
となり、その後25年近く、ファン心理を的確にコントロール
するホール側の努力も加わり、うなぎ上りの復活劇を遂げまし
たが、5年程前から峠を超え、店舗の生き残りを賭けた弱肉強
食の過当競争が続いているようです。
この名機「ブラボー」の出現した間なしに、オーナーの自宅の
設計で信頼を掴んだのが縁で、3号店舗目の設計依頼が舞い込
み、貴重な初実績となり、ホール設計の輪を広げる切っ掛けになりました。

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特に、この世界で意気高く、仕事に没頭できた所以は、設計者の
職能を正しく理解戴き、施工者との分離に基ずく監理者の独立と
責任についての強い共感を獲得でき、造詣も深いオーナーの下で
工事予算を始めとして完成に至るまで、比較的思い通りの作品づ
くりをさして貰えたことにあり、厚く感謝し忘れることはないだろう。