2月5日(土)に第18回「近畿あーきてくと2011」地域実践活動発表会がTKP大阪梅田ビジネスセンターにて行われました。
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 今年のテーマは「再生の時代」。当日は、昨年を大幅に上回る180名近くの方に参加していただき、会場満席となりました。ありがとうございました。各府県の代表者からは、震災・農村・森林・町家など地域密着した再生活動、学生の民家再生活動の報告がありました。その後「studio-L」の山崎亮さんに「つながりの再生」について講演頂き、最後に山崎さんにコメントを頂きながら発表者に対する質疑回答の時間を持ちました。
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 山崎さんには、各府県の発表を聞いてその内容を踏まえて会場でパワーポイントを編集して講演頂き、分かりやすく迫力のあるものでした。今あるものを再構築・転換することや、建築に留まらない展開・活動の先に可能性があると、右肩上がりの世の中ではない状況の中、建築に携わる人間にエールを送って頂いた内容となりました。そして、山崎さんの明快な言葉により、各地域での地道な活動が特殊解に終わることなく、なんらかの現代の問題点に挑む普遍性を持った活動と位置付けられたのではないかと思います。

また今回の発表会では、2つの新しい取組みを始めました。ひとつは、各府県の発表に加え、学生発表枠の増設です。今年は、古民家を再生する女子大生のグループが参加。これからの建築士を取り巻く環境を考えると、全国的に次世代を担う学生たちとの連携が課題となっています。この発表会が学生との連携強化のきっかけになればと願います。
もうひとつは、過去の発表者との接点再構築の動きです。昨年度行った、過去に発表頂いた100を超える発表事業の継続調査の結果を受けて、その事業に各府県の垣根を越えて参加する動きが出てきました。今年は、奈良県が兵庫県事業に参加した活動報告を、交流パーティーにて行いました。今後ともこれら発表事業との関わりを継続し、近畿全体に活動ネットワークが水平展開されることが期待されます。

最後に「近畿あーきてくと」は、近畿の各府県の代表からなる実行委員が中心となっての準備を進めてきました。委員の6名中5名が2年目だったこともあり、昨年の経験を生かしたことが、集客・充実した内容につながったと思います。そして、この発表会を通じて、各府県の枠を超えひとつのチームになったそんな気がします。ありがとうございました。
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地域実践活動委員会 森本