朝陽が当たる、内寸2745㍉✖3545㍉と狭くなった小生のアトリエに掛かる絵画はプロの画家による模写で、イタリア発祥の華やかなバロック絵画を完成させた巨匠ピーテル・パウル・ルーベンス作、愛称「麦藁帽子」で知られる「シュザンヌ・フールマンの肖像」で、モデルの女性は後に画家の妻となるエレーヌ・フールマンの実姉である。
エピソードとして巨匠は制作中、描きながらタキトゥスの史書の朗読に耳を傾け、同時に手紙を口述していたと、1621年ドイツ人医師シュベルリングがルーベンスのアトリエを訪ねたときに目撃した光景で、医師が仕事の邪魔にならないよう黙っていると、画家の方から話しかけてきて質問に答えたと言う。彼の特異な感性・才能は絵を描く能力だけではなかったようだ。
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特に
これからほんの少しでよい、豊かに感性の振るえを味わい受け入れる、時間と空間を求め、晩節を生きたいものである。