卒後務めたオフィスを1年半余りで辞め、半年間ほど流浪した後に入所した設計事務所は、ボウリング・ブームに乗り数多くボウリング施設の設計で忙しかった時代で、在籍中に小生が担当した4ヶ所のボウリング場の一つが、大阪万博が開催された吹田市にある、SRC・RC・S造・地上3階建で、1階が183台収容の駐車場・エントランス・ロビー・レストラン・会議室・・・2階が72レーンのボウリング場・観覧席・ラウンジ・・・3階が2階から続く観覧席・ビリヤードコーナー・事務室・役員室・・・で、メカ通路側の2~3階には寮室が並ぶ、延床面積約4200坪の吹田ロイヤルボウルが誕生しました。
特に
親会社が和歌山県育ちの大企業である紀州製紙・大阪工場の西側一画にある敷地に、子会社が運営する114打席・280ヤードのゴルフ打放し場・自動車教習場に続く三番目の施設として建設されたのですが、その後ボウリングブームも去り、去年43年ぶりに顔を覘かせると、現在のボスは経営統合により北越紀州製紙となり、この建物を解体することなく用途を変えて、大阪支社と連結子会社の紀州興発が使用されている様子が窺え、メンテナンスも行き届いている姿に大変感動しました。