ウォーターフットプリントとは、何か?聞きなれない言葉です。朝のテレビでこの言葉の紹介がありました。各産業で生産されるあらゆる製品のライフサイクルに使われた個々の水の総量の推計値のことだと言います。地下水、河川水などのうち、どのような水が使われたかまでを推定するほか、空気中への蒸発量なども含めて推計値を算出するとのことで、2009年7月には国際規格化まで決定していて2011年末までには国際規格が発行されるみたいです。温暖化と共に地球規模で水資源不足が叫ばれており(相関関係がある)地球の一人一人が認識して行動すべきだと強く感じた次第。ちなみにいろんな製品のウォーターフットプリントを調べてみると、紙A41枚 10L 紅茶1カップ 30L パン1切れ 40L オレンジ1個 50L リンゴ1個 70L ビール グラス1杯 75L 卵1個 200L ハンバーガー1個 2400L Tシャツ1枚 2700L牛肉100g 1550L チーズ100g 500L 大豆100g 180Lと、Tシャツなどは考えもしなかった量に驚きます。工業製品の生産に使用する水も膨大ですが、世界の食料危機が叫ばれている今日、生産する為の水の確保が重要で、アジアでは40年で食料の需要が倍増する予測が出ていて、予測にそって食料を増産する為には、灌漑農地を47%、水の供給を70%増やす必要があるという。 日本は水資源が豊富で、”湯水のように使う”という言葉がある程ですが、日本だって例外でないことは、皆さんもご承知のとおりです。便器でも節水型があるくらいですから・・・。
我々建築関係者は、今読んだ事、目にした事を、設計や施工に生かすべきことは勿論の義務であるし、クライアントには、このデーターや世界の現状を示し理解を求めるべきだと思う