全開アトリエ紹介の続きです。題名はこの家のタイトルとして公表している上記に変更です。
今回は断面図。


断面図は家をある位置で垂直にぶったぎった図面です。水平にぶったぎった図面が平面図。
平面は割と理解しやすと思いますが、断面図は一般の方はなかなかイメージがつかめないようです。
断面図では高さ方向がどうなっているのかを表しています。

左側がアトリエになっています。図面の左側と右側で地盤の高さが違っていて、その結果右側に地下室が出来ているのが分かると思います。(前回の平面でも説明しましたが)左側が北で右側が南方向。

家の玄関は1階にあるので、玄関から入って居間を通ってベランダ側へ進むと2階の高さになっているのは初めて来た人には驚きのようです。
この絵では光や熱をどう取り入れて、どう活かしているかを説明しています。

建物外周のピンクの部分が断熱材。オレンジの線が光や熱の動き、緑の線が換気の空気の流れを示しています。

地下室に灯油のFFストーブが1台あります。このストーブ1台で住宅側の暖房をほぼまかなっています。ほぼ というのは脱衣室にパネルヒーターがあり、それも多少の暖房に貢献しているので ということです。

冬、日中晴れた日は南の窓から日射が入り、地下室のコンクリート壁や、その上のブロック壁に日が当たり熱を蓄えます。それとストーブの熱も同じようにコンクリートやブロックに蓄えられます。この熱が上昇して吹抜けから2階まで登って階段から降りて来ます。このようにして住宅側では家全体に熱がまわるような平面や断面計画でストーブ1台での暖房を可能にしています。
当方のホームページで写真でご覧戴けるとさらに判りやすいかと思います。

今後は毎週土曜日更新予定のつもりです。・・・つもりですので・・・出来ない時もあるということで・・・