居間全体を見た写真です。建築雑誌に載った写真で完成して数ヶ月の時のものです。雑誌に載せるために見苦しいものは皆隠したのが懐かしく思い出されます。



ブリッジを渡った奥が食堂その左側が台所です。真ん中に階段があってその向こうが玄関です。階段の背にブロック壁が立ち上がっています。
床は無垢のスギです。壁と天井の白い部分の仕上は石膏ボードにペンキです。居間の天井は2階の床の根太が表しになっています。階段をまわり4隅に丸い鉄骨の柱があります。子供達が小さい時はこの柱に登って遊んでいました。
階段はピンクと黄色の一段一段が引き出しになっていて、ビデオテープがピッタリ入るように設計しました。奥行き80cmもあるので収納量はばつぐんです。現代の箱階段ですね。
ですが今はビデオテープを使うことが無くなり、古いテープがどっさり入っています。時代はあっという間に変化してしまいますね。当時まさかHDDに録画する時代が来るなんて想像もしませんでした。
話を戻します。階段やキッチン、洗面台など造り付けの家具として設計してますので、同じ色の組み合わせで出来ていて、デザインとして統一感があります。無垢のスギの床も足触りが良くて、スギは柔らかくてどうかと思いましたが、もちろん傷はすごくつきますが、それよりも感触や暖かみでスギにして良かったと思っています。
ちなみに食堂のテーブルは無垢のブナ材です。

つづく

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