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エコハウスの真実 27

今日は自立循環型住宅研究会の事例発表会だ。その発表会用に作成
した資料を元に計算で算出した数値と実際の温熱環境の関係について
の分析している。

今日は夏季日射取得係数μ値について分析する。

①次世代省エネ基準 μ値の基準
 μ値は壁も天井も無い状態に取得する日射量と100とした場合に何%
 の日射量が入ってくるかの割合を示す数値だ。数字が小さいほど取得
 日射量は小さくなる。つまり冷房負荷が軽減される。

 次世代省エネ基準では下記のように基準が定められている。
 Ⅰ地域、Ⅱ地域→0.08
 Ⅲ地域、Ⅳ地域、Ⅴ地域→0.07
 Ⅵ地域→0.06
 
 関東地方の多くはⅣ地域に属する。

②我が家のμ値
 計算の結果、我が家のμ値は0.112となった。これは11.2%の日射
 取得があり、88.8%は壁や屋根で日射遮蔽していることを意味する。
 Ⅳ地域の基準である0.07の1.6倍という結果となった。

 これはかなり悪い数値だ。昨日まで二日間ブログ掲載したQ値の数値
 は基準を下回るといっても現在建設されている住宅の平均値程度なの
 だが、このμ値はかなり悪い性能と言える。

③μ値結果の分析
 我が家は南面と北面のほぼ全面が窓だ。この開口部面積の多さがμ値
 悪化の原因となっている。計算の結果、日射取得量の87%が窓からの
 日射侵入であることが分かった。我が家の窓上には深い庇があり、直射
 日光は室内にまったく届かない。そのような設計でも窓からの日射侵入
 が87%という結果となった。

 開口部の面積比は22%、壁と屋根の面積比は78%である。直射日光
 が当たらない面積費22%の窓から87%の日射侵入があるのだ。

 開口部の面積割合と日射侵入率割合を見ると、南面の面積費は56%、
 北面の面積比は44%なのに対し、南面からの日射侵入が58%、北面
 からの日射侵入が42%となった。

 この結果は私自身新たな発見だ。直射日光が当たらない窓ならば南面
 でも北面でも同程度の日射熱量が入るのだ。考えてみれば当然かもしれ
 ない、内外温度差で温度が高い方から低い方へ熱移動するから外気温
 が同じなら日射侵入量も変わらないということだろう。

今日はここまで。次世代省エネ規準のμ値基準の1.6倍となった我が家。
明日はこのμ値の差が空調費にどれくらい影響しているかを検証する。

■エコハウスの真実
1.住まいは夏を旨とすべし? 1
2.住まいは夏を旨とすべし? 2
3.ハウスメーカーの取り組み
4.ハウスメーカーの取り組み 追記
5.設計事務所の省エネ住宅1
6.設計事務所の省エネ住宅 2
7.設計事務所の省エネ住宅 3
8.設計事務所の省エネ住宅 4
9.工務店のエコハウス
10.空気は熱を運ばない
11.気密が必要な理由 1
12・気密が必要な理由 2
13.気密が必要な理由 3
14.気密が必要な理由 4
15.気密が必要な理由 補足
16.吹抜けに適した冷暖房機
17.冷暖房費を知るには
18.Q値とμ値って何?
19.Q値から暖房費を算出する 1
20.Q値から暖房費を算出する 2
21.μ値から冷房費を算出する
22.大開口の注意点
23.通風の効果
24.自立循環関東ゼミ 発表資料作成
25.自宅のQ値分析
26.Q値と温熱環境の関係
27.自宅のμ値分析

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