エコハウスの真実 24
来週18日に自立循環型住宅研究会 関東ゼミで発表する事例研究の
資料を作成中だ。事例では7年前に完成した自宅の計算値と実際の
数値を比較検討した内容を発表する。

熱損失係数Q値、夏季日射取得係数μ値、消費エネルギー量や光熱費
など、計算値と実際の数値を比較検討して今後の設計に生かそうという
もの。私の他に3社で発表を行う。

さて、我が家は南面と北面のほぼ全面が開口部という特殊な家だ。
このブログシリーズを読んでくれている方は察しが付くと思うが開口部は
壁に比べて極端に断熱性能が悪い。普通複層ガラスのアルミサッシで
壁の1/7という性能の悪さだ。だから壁に比べて面積の小さな開口部
から住宅の熱の半分は逃げていく。。

そんな断熱性能の悪い開口部を大きな面積で使った我が家は開口部
から60%の熱が逃げていく。夏季はほとんどの熱が開口部から入って
くるから開口部から87%の熱が入ってくるという計算結果が出た。

断熱材は壁に高性能グラスウール100、天井に高性能グラスウール200、
床は押出し法ポリスチレンフォーム50、ガラスが複層ガラスという立派な
次世代省エネ基準仕様規定を満たしている。だが計算してみると熱損失
係数Q値は3.95(次世代基準は2.7)、夏季日射取得係数μ値は0.112
(次世代基準は0.07)と基準を下回る結果となった。

我が家の事例でも分かるように、設計事務所の設計する住宅こそ温熱
環境を確かめるべきなのだ。大開口や大空間を作れば温熱環境が悪化
するので開口部の性能強化や蓄熱性能向上などの対策をとらないと
住環境が悪化する。

計算で確かめることで安心して独創的な空間を設計できるのだ。

事例発表資料が完成したらこのブログで詳しくお伝えする。

■エコハウスの真実
1.住まいは夏を旨とすべし? 1
2.住まいは夏を旨とすべし? 2
3.ハウスメーカーの取り組み
4.ハウスメーカーの取り組み 追記
5.設計事務所の省エネ住宅1
6.設計事務所の省エネ住宅 2
7.設計事務所の省エネ住宅 3
8.設計事務所の省エネ住宅 4
9.工務店のエコハウス
10.空気は熱を運ばない
11.気密が必要な理由 1
12・気密が必要な理由 2
13.気密が必要な理由 3
14.気密が必要な理由 4
15.気密が必要な理由 補足
16.吹抜けに適した冷暖房機
17.冷暖房費を知るには
18.Q値とμ値って何?
19.Q値から暖房費を算出する 1
20.Q値から暖房費を算出する 2
21.μ値から冷房費を算出する
22.大開口の注意点
23.通風の効果
24.自立循環関東ゼミ 発表資料作成

■ブログ目次■
ブログ総目次 : http://moriken.p1.bindsite.jp/hobby/blog.html
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陽だまりと木陰で暮らす、地球と住人にやさしい家づくり
光熱費1/2のエコ住宅シリーズ
健康維持増進住宅シリーズ
土地・建物の税金ガイドシリーズ
敷地検討時の耳より情報シリーズ
断熱・気密など住環境関係情報
新アトリエ建設プロセス
住宅建設コスト解説


陽だまりと木陰で暮らす、地球と住民に優しい家づくり【マゴコロハウス】
一級建築士事務所 森建築設計:http://moriken.p1.bindsite.jp/
【省エネ・エコ住宅の設計手法】住環環境を具体的数値で評価する設計手法
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