住宅の給湯に使う熱源は何が良いか?という質問をもらい比較検討したので、
せっかくだからブログにUPしておきます。参考にしてください。

家庭で使う全エネルギーのうち給湯分は全体の1/3を占めます。つまりご家庭で使っている電気とガス代の1/3はお風呂や台所で使う給湯費だということです。

次に標準的な4人家族を想定して、都市ガス・プロパンガス・電気・太陽光の4種類の熱源比較をします。あくまでも標準的な家庭を想定したので、省エネに積極的な家庭では下で示した半分ほどの給湯費で済んでいるかもしれません。実際には現在お住まいの年間光熱費(ガス・電気)を合計した1/3程度が給湯費用です。

1 前提条件:都市ガス170円/m3、プロパンガス300円/m3、年間給湯ガス量600m3、都市ガスと電気が熱源の場合は年間給湯費は10万円程度、プロパンガスが熱源の場合は年間給湯費は18万円程度です。
2 ガス一般給湯機(都市ガス)    :イニシャルコスト20万円程度
3 ガス潜熱回収給湯機(都市ガス) :一般給湯機よりも13%省エネ。給湯機価格は実売で5万ほど高くなるだけなので断然潜熱回収給湯機(エコジョーズ)の方が有利です。
4 ガス一般給湯機(プロパンガス)  :ランニングコストが高いので論外
5 ガス潜熱回収給湯機(プロパンガス):ランニングコストが高いので論外
6 電気一般貯湯機           :イニシャルコスト25万円程度
7 電気ヒートポンプ電気一般貯湯機 :イニシャルコスト40万円程度、電気一般貯湯気より30%省エネ。イニシャルコストの差額分を回収するのに5年なのでヒ―ポンの方が有利。ただしヒ―ポンは10年程で室外機の交換が必要なので交換費用まで計算すると一般貯湯機とのコストメリットは無い。±0ならCO2削減効果のあるヒ―ポンをお勧め。
8 太陽熱温水器:年間給湯料金 3万円削減。別途給湯機の設置も必要なのでメリットなし。
9 太陽熱給湯システム:年間給湯料金 3万円削減できます。イニシャルコストが50万円以下ならば検討してもよい

注意:ヒートポンプ給湯は給湯設定を省エネモードに設定しないと省エネ効果がまったくないことが分かっています。工場出荷時のお任せモードから省エネモードに切り替えが必要です。

以上検討の結果、都市ガス未供給地域(プロパン地域)ではオール電化が断然お得です。
都市ガス供給地域でもオール電化の方が年間光熱費が3万~5万円近く安いことが多いのでオール電化の方がお得ですが、建設時のイニシャルコストはオール電化の方が30万ほど高いです。
都市ガスとオール電化の選択はコストよりも調理クッカ―(コンロ)がガスがよいかIHヒーターがよいかという好みで選ぶべきです。

もう一つの検討材料として大地震時のライフライン復旧時間もあるでしょう。
復旧までの時間は電気で1週間、プロパンも1週間、都市ガスと水道は1カ月~3カ月かかるそうです。
(建物倒壊地域は除く)


一級建築士事務所 森建築設計:http://www2.odn.ne.jp/m-ken/

1日1回、これをクリックだけして頂くだけで、励みになります。(^^)
にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ人気ブログランキングへ