一昨日の柿渋塗装に続いて、昨日の午前中は弁柄塗装に挑戦しました。
弁柄をご存じの方は少ないと思いますが、古くから防腐防虫顔料として使われていました。
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「べんがら」の名前は、かつて酸化鉄を含む良質の赤褐色の土がインドのベンガル地方で産出されたということに由来するといいます。色鮮やかな朱色とは一味違って、赤に少し茶色がかったその色彩は、明るさの中にしっとりとした落ち着きを醸し出します。写真右の赤褐色の土が弁柄顔料で、柿渋や亜麻仁油又は上水道などに溶いて塗装します。

室内外の色彩にインパクト(変化)を与えながら落ち着きも保つ、しかも日本に古来からある伝統色ですから日本人の感覚にも合う、と僕は感じています。
柿渋同様、弁柄もホームセンターで購入できま、両方とも1100円程度でした。1容器で柿渋は3m2~5m2、弁柄は25m2程度塗れるようようです。
弁柄本棚.jpg
さて塗装レポートをお贈りします。
今回は上水道に溶いて塗装しましたが、慣れていないと刷毛斑が出やすいようです。一般の方が塗るのでしたら、乾く前に拭き取りを行えばよいでしょう。塗り始めは「こんな濃い色を塗って大丈夫?」と感じますが、塗りきると濃い色ではありますが落ち着いた色合いに感じます。
柿渋や油に溶いた場合は1回塗りでよいのですが、水に溶いて塗った場合は密着力がないので上塗りとして柿渋やニスなどでの仕上げが必要です。

木の日焼けと共に成長していく色彩、これもまたスローライフな材料でした。

一級建築士事務所 森建築設計:http://www2.odn.ne.jp/m-ken/