こんどは地下室です。地下室の壁はコンクリート打ち放しで、外断熱されています。

狐台の家地下室

この地下にFFストーブ1台あり、その熱で家全体をほぼ暖房しています。
奥は物置で4.5帖の広さです。

階段の上にはめ殺しのガラスがあります。ペアガラスですが冬はガラス面は相当冷やされます。冷やされた空気は階段部分から地下室に下りて来ます。そしてストーブの熱で暖められこんどはブリッジの反対側から吹き上がるという案配です。(なんども説明してますが) そして、その熱はこの壁面のコンクリートにも蓄熱されます。
南側は外に面していますが、左側の壁の後ろは土です。ですから、夏はひんやりしてとても涼しく快適です。・・・とはいえ、夏も後半、お盆を過ぎる頃になると地下室も厚くなって来ます。地面全体が暖められるせいかなと思っています。ここでも時間的ズレが起きてますね。

地下室にピアノを置いていますが、やはりちょっと湿度が高いせいか音が狂いやすいようです。本格的に地下室をピアノ室などにする場合は慎重な対策が必要でしょう。我が家では子供が引いていましたが現在ではほとんど使われなくなってしまいました。
我が家ではこの地下室も含めて全部吹抜けでつながっていますので、音はどこへいても聞こえてしまいます。そのかわり空気も全部つながっていますので、このようにストーブ1台での暖房を可能にしています。

私がこの家を設計していた時に考えたのは、音は家族それぞれが気遣いすれば問題が無いことだし、温度は部屋をドアで仕切ってしまえばどうしても暖房をそれぞれの部屋につけなければならない。とにかく予算がなかったのと、家族内で気遣いすることが子供達の人への気遣いにつながるのではと思い、そちらを選択しました。このへんは相当の思い切りが必要ですが、建ててから14年。子供達も大きくなり、大学生や社会人になりましたが、家を出て行かず家にいるということは、本人達にとってもそれほど居心地が悪いわけじゃなかったのかなと思っています。

このブログは毎週土曜日更新です。
もう一つのブログ「ソファに座って」(http://atelier105.blog31.fc2.com/)もどうぞご覧ください。