2020年 4月の記事一覧

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20年04月24日 16時12分55秒
Posted by: macchan

今回の銅板たたき作業には、
私が非常勤講師を勤めております、
静岡産業技術専門学校さんの校舎テラスを
作業場所として使用できるようにご協力いただきました。
https://www.sangi.ac.jp

さらに、授業の一環ということで対応していただき、
建築科1年生学生有志の皆さんに、
銅板の加工作業をはじめとして、
現場での取付、塗装、障子張替などの作業協力いただきました。

静岡産業技術専門学校での銅板たたき作業の様子。
https://www.sangi.ac.jp/news/news/detail.html?CN=292253

ポツンと一軒家・大改造!! 劇的ビフォーアフター番外編2学生奮闘編
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202004/article_3.html

ここで番組をご覧になった方々への少しコアなお話し。
銅板には、長い年月の間に、
酸化して緑青と呼ばれる一種のサビが発生しますが、
これが銅板本体を保護して、安定させて、
腐食しづらくなることが知られています。

また、この緑青は雨で流れ出します。
神社はお寺の銅製樋の流れ口をみると
そこが緑青で染まっていると思います。

この銅板を根巻き形で、鳥居や柱の根元に巻いて
木材の腐食を抑える仕様があります。
今回の銅板たたきを外壁に使用した足湯棟で、
私が番組でも説明をしましたが、
その時の映像に、鳥居の下部に銅板を巻いた写真が
映ったのをご存じでしょうか?

これを観て、あっ・・・と思った方がどれだけいらっしゃるか。。。
実はあれ、3年前に長崎でおこないました、
さだまさしさんの詩島リフォームでおこなった
詩島天満宮の鳥居再生の私が撮影した写真でした。

さだまさしの詩島と詩島天満宮
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201704/article_10.html

なかなか、気がつくお話しではありませんが、
さだまさしさんの事務所からの使用許諾を得て、
映像として、挿入されておりますので、
さだまさしさんのご協力でもあるわけですね。

こういう、多方面にわたる方々のご協力で、
番組ができあがっているという一端のご紹介でした。

3年前の詩島再生計画はリフォームの域を超えた
これまた壮大な島まるごと物語となっておりますので、
ご興味のある方は、こちらから。。。

さだまさしの詩島と設計施工フォローアップ
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201704/article_12.html

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20年04月22日 10時06分41秒
Posted by: macchan

今回は築150年の古民家リフォームとなりましたが、
あの予算ですから、どことどこを効果的に改修するか、
その施工方法と工期を考えながら、
取捨選択をおこなうことが設計の大きなテーマでした。

もう一つは、リフォーム完成後のアフター撮影に向けて、
古民家リフォームに合ったインテリをどのようにおこなうか。
通常番組では、このインテリアの飾り付けに、
私は、多少のアドバイスはしますがほとんど関与しません。

番組制作側とはリフォームの内容を詰めながら、
お互いに共通認識ができあがっているので、
あまり口を出さなくても、
番組側のインテリアコーディネーターさんが、
イメージ通りに飾り付けてくれます。

しかし、今回は通常の住まいではなく、
古民家を黄金みどり茶園の茶の間として、
訪れた方々に、お茶を振る舞い、寛いでもらう空間です。

生活感ではなく、逆にホッとする茶の間空間。
これを、東京からオペレーションするには、
時間的にも、距離的にも負担が大きいと思っていました。

そこで、静鉄ホームズさんにご相談したのは、
静鉄ホームズさんのインテリアコーディネーターさんにも、
折角ですから、このプロジェクトに参加してもらえませんか?
https://www.katase21.com

ハウスメーカーとして、施工とセットであれば、
よりスムーズに提案できるでしょうし、
何よりも、こんな機会は滅多にないので・・・・と。
インテリアコーディネーターさんも、
それは是非参加したいと、快諾していただきました。

今思えば、禁断の依頼方法でしたね。。。m(__)m

そして、ここでも登場するのが、
現在、私が改修設計をおこなっている蔵の収蔵品。
建て主さんが、すでに必要なものを保管していて、
残っているものは破棄するものでしたので、
それを譲り受けてもよろしいでしょうか?と
お話しすると、銅板と共に家財まで役立つのなら、
どうぞご活用くださいと、本当に有り難いお言葉をいただきました。

すでにこの前にも、私のアトリエや自宅にも、
先んじて、数多くやってきておりました・苦笑。

そこで、インテリアコーディネーターの皆さんと私が、
蔵に乗り込みまして、イメージ合いそうなものを
数多く引き取らせていただきました。

先代の方が茶道をされていましたので、
破棄するにはもったいないほどの、
多くの素晴らし古箪笥、茶器や茶道具、火鉢、行灯等々。。。

それを静鉄ホームズのインテリアコーディネーターさんが
見事に取り入れて、飾り付け提案から、
番組打ち合わせ、買い出し、飾り付けと
業務の傍ら一生懸命に、おこなっていただきました。

そのセンスに間違いはなく、
まさに、古民家カフェにピッタリのイメージ、
これは、番組をご覧になった方々にはお分かりのはず。

さすが、静鉄ホームズ・インテリアさんの仕事です!!
https://www.katase21.com/ex-s/

そんな中で勝手土間のタイル流しの横にあった
素朴な黒い方立の食器棚ですが、
映像でもしっかり説明されていました。

これは学生たちが銅板を叩くのに利用したたたき台。
200枚の銅板にたたかれて、
450W×1600L4組の表面は、結構削れましたが、
裏は綺麗なまま。
これを、現地で学生有志の皆さんに
筋交いと一緒に黒塗装してもらい、
1組は、食器棚の側板として再利用、
そこに、ストックの杉板を渡して食器棚として再生しました。
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202004/article_1.html

残りは、お茶の刈り取り機械をディスプレイしていた
受け材として、これまた重要なお役目を与えて、
しっかりと再利用しております。

そんな中に、実はそっと忍ばせたインテリア小物が二つ。。。
籐で編み込んだ60cmの大かごと30cmのお盆。
実は、私の家内が編み込んだお手製でしたが、
古民家カフェにも、ピッタリなので取り入れて、
もし、プロデューサーチェックではねられたら、
これ、松永さんの奥様が・・・と、
ネタにしようと思っておりました。。。

・・・が、見事に最後まで残っておりました。
愛のある番組制作と
愛のある静鉄ホームズ・インテリアさんのお陰ですね。

こうして皆さんの愛が詰まったインテリアですが、
ほとんどの茶器類は、蔵の建て主さんからのプレゼントですので、
黄金の茶の間で、実際に訪れた方々をもてなしてくれます。

こうした楽しみ方もできる
ポツンと一軒家を大改造!! 劇的ビフォーアフターする・・・でした。

なお、ここで掲載しております内観の写真は、
静鉄ホームズ・下田会長の撮影によるものを使用しております。
趣味の領域を超えた、プロも顔負けの写真を撮影していただき、
こちらも感謝申し上げます。
施工共々、改めまして、ありがとうございました!!

静鉄ホームズさんの施工目線でのこちらもブログも秀逸です。
https://www.katase21.com/staffblog/topics-10650/

 

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20年04月14日 09時39分32秒
Posted by: macchan

私の設計業務環境では、まずスケッチによる検討と模型。
これが初期段階のベースであり、肝ですが、
その後は、2DCAD設計や3Dへ移行します。
現在ではこれに加えて、
BIM(Building Information Modeling)を取り入れながら、
基本設計での建て主への住まいの説明や
環境や空間の繋がりを表現しています。

番組でも紹介されました蔵の改修はこのように進めています
・・・というのが、通常の業務プロセスでありますが。。。

しかし番組では、そんな悠長な時間はありません・・・(;゚ロ゚)
まぁ、いつも時間がなくなるのはこの仕事の性ですが。。。

今回のポツンと一軒家の古民家リフォームでは、
現場を初めて見てから完成まで約4ヶ月あまり、
現場に入るまでは2ヶ月もありませんでした。

時間がないというのは、言い訳には使えますが、
これだけしかできないと諦めるか、
それなら効率的におこなう最大限の努力をするか、
それは、本人の人間力が試されます。

物件で13軒、出演回で16回目。。。
それなりの修羅場をくぐってきております。。。

今回は現況図面だけは、CAD図で描きましたが、
その後のやり取りは、
作業内容をコメントと資料で伝えて概算見積、
さらに調整を交えながら、契約と前後して現場へ突入。。。(;゚ロ゚)

この辺りは、静鉄ホームズの前身・片瀬建設時代から
20年来のお付き合いがあればこそ、でした。
静鉄ホームズさんの現場スタッフブログも注目です。

https://www.katase21.com/staffblog/topics-10650/

現場では、静鉄ホームズさんと打ち合わせをしながら、
とにかく、即検討して番組と確認しつつ、
即決して、現場への指示と
これまで以上のスピード感が求められました。

そうなると、いちいちMacを開いてはいられない・苦笑。
やはり、こういう時に役立つのは、自分の手。
スケッチ力がものをいいます。

現場をチェックしながら、いかにポイントを押さえて、
いかに、分かりやすいスケッチを
凍えた手で伝えるか。。。(;゚ロ゚)

まさに、ご家族が持っておられるような
人間力が試される現場でした。

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20年04月09日 11時20分54秒
Posted by: macchan

今回の予算での古民家リフォームでは、
躯体補強とその内部と一部外部に限られました。
そのため、トタン屋根は触らずにおります。
ここは、ご家族がご自身の手で塗装を
考えておられるそうで、それもまた逞しい。。。

https://www.asahi.co.jp/beforeafter/d00190obrtk.html

平屋の古民家でしたが、
大きな妻壁があったのを
皆さんはお気づきでしたでしょうか?

実はこの壁が平屋建ての躯体の外周部で、
その廻りに縁側の下屋屋根が取り巻いていて、
入母屋のような外観となっています。
その西側妻壁は、強い西日と風雨にさらされて、
さらに腐食が激しいために、再生しております。

この再生に使用した板材も、佐藤家のストック材。
板材の製材で出た端材を、
もらってストックしていたそうですが、
小屋の端で、その存在は忘れられていました。。。

杉板材厚9×600×600から350×450など約70枚。
この保管方法がまた優れていて、
一枚一枚に桟木を挟んで積んでありましたので、
腐ることもなく、反ることも、割れることもなく
良い状態で保管されておりました。

それを既存の妻壁の板材を補修の上に
アスファルトルーフィングを張って防水、
その上から、その杉板材をランダムに張る方法の
シェイク張りで張っております。

この辺りのランダム度合いは、
監督さん、大工さんとLINEでやり取りしながら、
良い雰囲気に仕上げていただきました。

この古民家を訪れる方々を出迎えるのは、
母屋でまず目に飛び込んでくる、
この杉シェイクの妻壁となります。

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20年04月08日 10時02分39秒
Posted by: macchan

ポツンと一軒家と大改造!!劇的ビフォーアフターの
初コラボ番組で、リフォームされた黄金みどり茶園古民家。

全国から多くの方々にご予約をいただいておりましたが、
この度の新型コロナウィルス感染症の影響による
『緊急事態宣言』を受けまして、
令和2年4月7日(火)〜当面の間、
新規受付を全面停止となりました。

https://chajihen.com/news/info/covid-19-shinkiteishi/

また、すでにご予約をいただいている方々ですが、
『緊急事態宣言』の7都府県の皆さま、
のみならず、それ以外の皆さまにも、
こちらから、キャンセルができますので、
リンクを張っておきます。

新型コロナウィルス感染症拡大に伴う対応について
『茶の間サービス』利用の自粛について(お願い)
茶事変プロジェクト
https://chajihen.com

楽しみにしておられた方々には、
ご迷惑をお掛けすることになり大変申し訳ありませんが、
ご理解のほど、何卒よろしくお願いいたします。

GW明けまでの1ヶ月におよぶ期間に、
コロナウィルス感染拡大が減少に転じても、
その後、一気に緩和というわけには行きませんが、
季節は、来年も巡ってきます。

日々の仕事は、当然しなければなりませんが、
できることは、実践しながら、
今は、すべての人々への繋がる行動を
心掛けて行きたいですね。。。

黄金みどり茶園・黄金の茶の間&古民家カフェ予約サイト
― ポツンと一軒家を匠がリフォームSP「物置になった家」
*現在、受付は中止となっています。
https://chajihen.com/contents/chanoma/ougon-chanoma/

公益財団法人するが企画観光局
https://www.visit-shizuoka.com

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