某大学の教授所有の、明治初期建築の田舎住宅を調査に行った。

愛知県の東にある市の幹線道路沿いに建つ築130年あまりのその住宅は、築後の曳家も含め増築と何回かのリフォームを経て現在もひっそりと建っている。

一見すると、そんな130年も経った家には見えない。
まぁ普通に田舎にある農家住宅だ。


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建具も外周りはアルミに変更され、瓦も綺麗に葺き替えられている。
中に入ると、差し鴨居の煙で燻された角材の梁は見えるものの、天井は張られているし、座敷は竿縁天井となっている。
また、台所や風呂などの水回りは、何度かのリフォームで極々普通のその辺にある住宅と変わらず、とても130年という歴史は感じない。

しかし、天井点検口から真っ暗な天井裏を見ると、その隠された年数が顔を現す。
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住宅の北西には、今は板金で覆われた小さな蔵もある。さすがに蔵の移築は難しいかもしれないが、この52坪ほどの住宅は、リフォームされた歴史を逆回転すれば、力強い小屋組のある歴史ある住宅に戻れると思う。
移築してもたぶん2000万以上はかかると思う。それでもこの住宅を残し住みたいと思う人は現れるだろうか。

建物の残すには、税制や建築基準法などの法的な点と、場合によっては普通の住宅の新築ほどもかかってしまう資金的な点、そんないろんなハードルを超えなければならないわけだが、人知れず解体という憂き目にあってしまっている建物が多い現在、こういった住宅に住もうと思う方は必ずいるはずだ。

おいらとしては、そんな人が是非現れて欲しい。
もし、この日記を見て興味がある方は、私のところへメールなりで連絡してほしい。