竹を割ったような、歯に衣着せぬような、性格の持ち主だったお人(義母)は、播州赤穂浪士・原惣右衛門元辰さんの末裔で、同時に少しの頑固さと建物に関心があったことも手伝だったのだろうか?、小生がその人間性に惚れた数少ない一人である。
晩年、車椅子で要介護生活をされているときも彼女は、大阪市西区本田の地下鉄九条駅から歩いて3分程にある、自宅の正面ファサードを一新したい、特に外壁はタイル張りにして欲しいとの申し入れがあり、クライアントの息子さんと相談しながら出来上がった思い出に残る工事でした。
                                                            
特に
瓦の葺き替え工事、浴室の改修工事、キッチン周りのやり替え、便器の取り替え等々を計画的に実行し、彼女の父親が棟梁と一体となり普請された、坪庭のある木造2階建の粋な建物を大事に守られてきたことを目の当たりにし、身を以て定期的なメンテナンスの必要性・重要性を教えていただけたことに感謝しています。