2009年 10月の記事一覧

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09年10月19日 17時09分12秒
Posted by: hokouannakao
同じ屋根の下、1階に親夫婦、2階に息子夫婦が生活する二世帯住宅地と
背中合わせの別敷地に若夫婦が住まう店舗付併用住宅の計画依頼を受け
て打ち合わせを重ねる中で、階上で歩く若嫁の活発な足音が原因で、階下
で寝床に就いている義母にとって熟睡できず、いろいろ気苦労があったと
聞き、以外と年寄りは加齢による聴力の衰えと反比例して、感性は敏感に
なるんだとの体験でした。この機は、小生にとって「音と建物」は、技術
論と精神論の両面について学ぶ課題を得ることになったような気がします。

何度も繰り返し転勤地を変えられた、集合住宅の生活に長けた知人によ
りますと、賃貸住宅と分譲住宅との違いは「四囲の住戸から聞こえる音
にある」と的確に云われ、確かに賃貸マンションの経験からして、法的、
技術的に界壁などの遮音は考慮しても、入居者の受容限度までさかのぼ
ることは無視し済ませていました。
分譲マンションの経験はありませんが、入居者の意識の違いにより生ず
る建築関係者の計り知れない、御苦労度は想像できます。

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09年10月02日 16時45分19秒
Posted by: hokouannakao
保育園時に記憶は無くても、いつか卒園児として、思い出に強く残るものが欲しいと
考えて出来たのは、建物正面の外壁に、色褪せしない材料であるモザイクタイルを
使って、トンボが大空を悠々と飛んでいる壁画の提案でした。即座に理事長さんから
カブトムシの絵にして欲しいと云われ、共感を得たことで、施主さんの心の中を旅する
道が開かれ、小生の建物作りが始まった様な気がします。

実施設計の段階では、家内の親友が保育園、幼稚園を運営されていたので、園舎
の見学を始め、参考になる大事な資料の提供を気安く受けたことで、完成度の高い
設計図書が出来たことに、いまでも感謝しています。

施工に於いては、社会福祉法人施設もあり、意気に燃える地元の工務店の計らいで
事務所の厳しい工事予算額まで、設計変更することなく値合せして頂き、契約から竣
工まで、小生もつられて充実した設計監理ができました。特にモザイクタイルの壁画
工事について、瀬戸多治見のメーカーさんの協力は、採算度外視の熱の入れようだっ
たと、ゼネコンさんからきいております。

その後、園舎の増築工事の仕事ができたことも大きな喜びでありました。


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