4回に渡って名古屋大学の環境総合館のレクチャーホールで行われたこの講座も本日をもって無事修了した。

この耐震化アドバイザー養成講座は、自分の住む町の耐震化を促進するためのプロデューサー的役割を担うための講座なわけだけど、過去にこの講座を受けられた方が主体となって約10の団体が愛知県下で活動されている。


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今日は最終日で、「鉄筋コンクリート造の地震被害と耐震補強入門」という講演と、講座の参加者による「耐震化実践計画」の発表が行われた。私はこの講座のサポーターとしてグループワークのひとつのサポートを4日間にわたりさせて頂いた。実践計画のグループ毎の発表の後に投票による順位発表が行われたわけだけど、私がサポートしたグループは見事2位となり、サポートしただけなのにちょっと嬉しい私でした。

こういった講座は、受講するのが目的ではなく、その後に講座を活かして活動する事を目的としています。ですので、受講された方が、今後地域活動として、耐震化促進の潤滑油として活動される事を望みます。

耐震化促進といっても、色々方法はあるわけです。講座では耐震改修を主な目的としていますが、耐震化率を上げるには、解体の様に対象建物数の分母を減らす方法もあるわけですし、地震被害での対人的被害のかなりの部分をしめる家具や家電の転倒や飛来による被害を減らす為の家具固定も必要です。これについても同様に分母を減らす意味で家具自体を減らす方法もアリだと思っています。
とにかく、地震がおき、そのとき建物や家具家電が人を襲う事を最小限にする事が目的だと私は思っています。

建築士を対象とした講座ですので、耐震診断と耐震改修がメインとなってしまうのは仕方がないとしても、上記の目的を達成するには、家具固定に補助金を出したり、家具の廃棄を無料にしたりも必要な施策かと思っています。

もっと言えば、家具製作会社や家電会社に、現状地震での家具や家電での人体への被害には製造物責任は問われない思いますが、今後は転倒や落下などの対策をしていただきたいと思うし、そうなるべきだと思っています。家具や家電には壁への固定金物を先付けしておくとか、ジェルパッドが付きやすくする接地面にするとかの考慮をお願いしたいと思うわけです。
そんなメーカーさんへご協力できる事は多くあると思いますので、ご相談があればぜひどーぞ。