埼玉県某所でテント倉庫の試験施工 及び 同材テント模型テストを行いました。
夏場のテント内は非常に暑く、保管商品の品質保持のために常時エアコンを低温設定にする必要があります。


テント倉庫外観


テント倉庫内部天井は2重構造となっています。


先ずは2重天井部分を外します。


壁面はテント材に直接遮熱材を貼り付けます。



取り外した天井材は遮熱材を貼り付けた後、再取り付けをしました。




赤外線サーモ画面はちょっと分かりにくいですが、それぞれ①~④が同じ場所となっています。
① 天井 遮熱材なし 27.5℃
② 壁 遮熱材なし 34.0℃
③ 天井 遮熱材あり 25.0℃
④ 壁 遮熱材あり 25.6℃
当日は晴れで外気温は26℃、内部はエアコンが効いている状態です。
テント表面温度差は天井面で2.5℃、壁面で8.4℃の低減が出来ました。




倉庫外部の状況です。
A 内部遮熱材なし 27.8℃
B 内部遮熱材あり 30.1℃
外部テント表面温度は、内部に遮熱材がある場合、輻射熱が中に入らずに外に反射しているので2.3℃高くなりました。




テント倉庫と同材のテント生地にて、模型(600mm×900mm×H600mm)を2台作成しました。
1台は天井・壁に遮熱材を貼り付けたもの(写真向かって左側)もう1台はテント生地だけ(写真向かって右側)です。
これをテント倉庫脇に設置し、9/25 13時 ~10/7 15時 の12日間の内部温度データを取りました。



外気温が落ち着いてしまっていたのですが、太陽が出ている日中は10℃近い温度差があり、はっきりとTHBの効果が見られます。真夏の気温が高い時であれば、更に高い効果が見込めると考えられます。

今回はテント素材でしたが、これだけの効果を得られる結果となりました。
鋼板やセメント板等のより熱源になりやすい素材であれば、更なる高い効果が得られます。


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