建物の工事が完了すると、確認申請を提出した所(役所に出せば役所
民間検査機関に出せばその会社です)で完了検査を受ける事になります。
そして、検査をしましたと言う証明に検査済証が交付されます。しかし
この検査済証を貰わない話を結構聞きます。貰わない理由として、完了
検査を受けた時に是正支指示が出たけれど直したくないので放って置い
たとか、小屋裏収納の天井を高くしたので完了検査を受けられない等で
す。その事自体立派な法令違反ですが皆さん罪の意識が無いようです。
自分の家なんだから好きにして何が悪いとも言われる。と言うです。
昔、大手ゼネコンの監督の家の建替えをお手伝いする事になった時の事
自分で設計して構造計算も自分で行った建物でガレージ部分を鉄筋コン
クリートで作ってあったのですが、その建物は完了検査を受けずに住み
始めてしまったのです。そして今回の計画ですがガレージはまだ使える
からガレージを生かした家にしたいと計画が進み、いよいよ確認申請と
なったのですが、検査済証が無いためにガレージ部分の撤去を求められ
た事が有りました。いくら自分で作った物だから安全であると主張して
も聞き入れて貰えません。泣く泣く壊して新たに作る事になったのです。
検査済証さえ交付されていればこの様な事は無かったのですが、後の祭
りとなってしまいました。但し検査済証さえ受理できればいいや。など
と邪心を起して交付後に改造する事は止めた方が良いですよ。建築基準
法は安全を守るためにも有るのですから、それを犯すのは自分の安全を
放棄する事にもなるのですから。(^_^)