夏の風物詩の1つに”よしず”が有りますが、最近見かける事が少なく
なりました。

夏を涼しく過ごそうとする先人の知恵ですが、エアコンの普及でよしず
の世話にならなくても涼しくなるので必要がなくなって来たのでしょう、
そのおかげで人が密集する都会ではヒートアイランド現象が起きて熱風
が吹き、窓を開けていられないようになり、最近の住宅では気密度が高
くなった為にシックハウス対策に室内の換気を換気扇で行わなくてはい
けないように法律で定められ(隙間が有る住宅ではその必要は有りませ
ん。)機械に世話にならなければいけなくなる循環の中で省エネルギー
を叫ばれながら解決策が見つからない現状です。

設計をする上で関東地方であれば夏の風は東南からの風である事を踏ま
えての風の通りを考えて設計するのですが実際に住み始めて窓を開放し
て風を感じながら生活している事などの話を伺った時など嬉しい気持に
なります。