ワールドカップも大詰めで、ベスト4を決めるオランダvsブラジル戦を見てその後のウルグアイvsガーナ戦を朝まで見た後に、例によって朝一の高速バスで京都に向かった。

京都市文化財マネージャー育成講座も残り2回となり24日の最終課題の発表のみとなった。先週先々週と2週続けて雨の木津川へ調査に行ったわけだけど、その図面作成や資料収集に毎日かなりの時間を費やすわけで、本来ならW杯どころではないんだけど、どうしても見てしまう。

そんなわけで、日帰りでも可能だったわけだけど、アルゼンチンvsドイツ戦をゆっくり見たいが為に泊まってしまった。前置きが長いな・・・・

翌日曜日は第一日曜で東寺は骨董市(がらくた市)が開かれる。
ほぼ隔週で京都に通っていて、夜はライトアップで観光客を迎える東寺の国宝の五重の塔。京都駅に近い事もあっていつでも行けると思っていたわけだけど、今まで行くことが出来ずで。
そんなわけで、朝から東寺に行った。

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梅雨の合間の薄曇りの中を南大門ではなく八条側の北の門から入り、右手に洛南高校を眺めながら参道を行く。毎月21日の弘法市の日であればこの参道は出店で埋まり、人でも埋まるんだけど、この日はノンビリ。

修学旅行生をすり抜け、拝観料を払い瓢箪池の道を五重の塔に向かう。南大門前の\国道1号線からもでかい塔なのだが、高さ55mの塔は簡単にはカメラに納まらない。だから写真はこんな感じ^^;

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斗供の組み物が美しい。焼失4回で現在の塔は1644年のものだ。この高さであれば落雷による焼失も理解出来る。現在は避雷針が付いているから大丈夫ですけど。

で、江戸時代の塔・桃山時代の金堂・室町時代の講堂と拝観して、がらくた市に。
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こんな感じで五重の塔を背景にテントが立ち並び、陶器なんかもこんな感じに売られてる。

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確かにがらくたと言える中古品も多いし、出所が怪しいものも多い。出展者も全国各地からやってきている。ただ・・・古物商許可も持ってる私としては、楽しくて仕方がない。雑貨やら着物やら古本やら骨董やら混在してる各テントを昼ご飯も食べずにアチコチ見て歩く。
そこで私の目を釘付けにしたのがこれ。

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そう、斗供だ。上の写真の五重塔にも当然ながら斗供組で作られている。
この斗供は骨董でもなんでもなく、想像ではサンプルか試作ではないかと思う。でも欲しい欲しい。
ということで、値切り開始!結局数度の交渉の末、3割ほど値切って買ってしまった。
骨董屋のおじさんはなんと着物で包んでくれて、私はそれを担いで帰ったというわけだ。
で、今は事務所に鎮座している。

実は、別の出展の所でもうひとつ衝動買いしてしまったものがある。それはたぶん昭和初期と思われるトランシット。昔買った古いレベルも事務所玄関に飾っているんだけど、これもなかなか味がある。
でも写真を貼るのは止めておこうかな。。。。

そんなわけで、ものの半日のがらくた市で二つも買ってしまい。ちょっとの反省と大いなる自己満足の一日であった。
そうそう。斗供を買った所のおじさんが帰り際にこういった。

長谷寺(国宝)の柱があるんだけど、買わない?」と。
元々骨董の世界は魑魅魍魎な部分も多く、真偽さえ定かじゃないものも多い。ましてや露天的ながらくた市ではなおさらの事。

しかし、市はワンダーランドで楽しくて仕方がない。