地上空間はステンレスパイプがダイナミックに絡み合うモニュメントの一部に、ガラスに囲まれたエントランスゲート空間が在るだけで、アプローチ・展示スペース等々を地下3層の空間に収めたユニークな建築が2004年、堂島川と土佐堀川とに挟まれた大阪市北区中之島に、建築家のシーザ・ペリ設計による現代美術に絞った国立国際美術館が誕生した。
1969年にチャレンジした、課題「郷土美術館」は現在も、若い会員の登竜門として定着している日本建築学会主催によるアイデアコンペであった。
建築場所を京都市東山区の岡崎公園内にある、市立美術館の東側空地を利用してユニークな別館をとの構想であったように思う。又この辺りは市立動物園・前川國男設計事務所による京都会館・観光客で賑わう平安神宮等々が点在し、ぶらぶらと四季を通じてよく出掛けた気に入りのスポットでもあった。
特に
この案は、地上1階部分を、地下に収めた展示スペースなど・空間の上部を人口台地に、2階の学芸員などスタッフたちの空間の下部をピロティに、機能的に必要な階段・スロープ・ELVシャフトを除き、自由に市民たちが利用する開放的な外部空間としたアイデアに共通点を感じるが、実現したペリ氏と夢想に終わった小生との距離は宇宙の如く無限大である。