2011年 5月の記事一覧

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11年05月30日 04時42分26秒
Posted by: macchan
フィルム床暖房1.jpg

主暖房を床暖房を主体とするときには、
効率とランニングコストを考えて、
やはりガスによる温水式で、エコウィル併用がお勧め。

しかし、ちょっと局所をという場合は、電気式も有効です。
前提条件は、高気密・高断熱の省エネ等級4、
夏季の日射遮断と冬季の日射確保ができる庇計画、
そして、住まい全体の自然の通風計画。

ここ数年で、5軒目の採用となります
電気式床暖房は、中部加工(株)/CKの浜松製。
http://www.chubu-kako.jp/history/history.htm

PTCヒーターと呼ばれる自己温度調節面状発熱体。
一定の温度まで上昇すると自然に電流が流れなくなり、
温度が下がる、つまりヒーター自体が電流を制御する優れもの。
その秘密は、面材に使用されている炭素粒子。

もともと、車の防音シートを生産してい中部加工/CKさんは、
こうした薄くのばす技術を有する会社で、
生産当初から縁があって使用しておりますが、
地産地消の静岡版床暖房フィルムです。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201003/article_20.html

国の地域新規産業創造技術開発費補助事業に
2年連続で採択された研究開発費、
名古屋大学との技術支援で開発されたお墨付き。

また、これと併用して使用するのは、
もちろん、無垢板のフローリング。
ただし、これは高価な床暖房対応型ではありません。
一般的なフローリングですが、
以前の住まいで実験的に使用して、
張り方や施工に注意すれば、反りの問題が無く、
以後、定番として標準仕様としております。

カバフローリング-床暖1.jpg

また、写真のように構造用合板上には、
遮音用に、強化石膏ボード厚12.5を敷き込んでいます。

いろいろな経験と実績を経て、
繫がっている技術と素材と人が、
ローコストで快適な私の住まい設計を支えてくれています。

ご覧の浜松物語2011は、
6/18(土),19(日)にオープンハウスをおこないます。
ご興味のある方は、お問い合わせください。
macchanアットマークmva.biglobe.ne.jp
アットマークを@に置き換えてください。

広間家具1.jpg

・基本計画固まる。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201007/article_2.html
・基本設計打ち合わせ。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201008/article_8.html
・木曽桧タテ枠材による国産材2×4工法。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201101/article_20.html
・建て方完了。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201102/article_6.html
・現場発泡ウレタン吹付断熱のポイント。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201105/article_13.html

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11年05月24日 07時02分04秒
Posted by: macchan
解体内部11.jpg
解体工事が始まりました富士物語2011。
50年ほど前の建物ですが、
夏暑く、冬寒い、さらに増築に増築を重ねて、
リフォームでは、耐震性・断熱性
そして肝心の機能性を含めて、
与条件である要望を満たせない。

そこで解体して、新築ということになりましたが、
そこは、歴史を積み重ねた住まい。
いろいろと新しい家に、継承していけるものがあります。

まず、屋根瓦。
今回は、金属屋根となりますが、
下ろした瓦は、外構の床仕上げとして再利用。
解体にかかる部分の既存の石畳は、
敷き直して、新しいアプローチへと接続。

瓦1.jpg

内外部に見えていた、差し渡し8mで、
ほとんど太さの変わらない、通直の丸太梁は、
新築の広間のほぼ同じ位置、方向で再利用。

玄関と応接間の2つの格天井は、
洗い直して、加工して1つの格天井に再生し、
新たな玄関の天井へ。

玄関、和室、書院にあった欄間や建具の組子。
これらは、建具の中に組み込んで、
温故知新の体現に。

格天井書院1.jpg

建物全体のカタチも、以前の風情を残し、
ご家族の心象風景や歴史を継続しつつ、
耐震性・断熱性・省エネ性の格段に向上した
新しい住まいへと生まれ変わります。

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11年05月18日 05時41分50秒
Posted by: macchan
発泡ウレタン011.jpg
浜松物語2011も造作工事大詰め。
この辺りで、建設過程のポイント部分をご紹介。

最近の私の住宅で、屋根直下の断熱材に
使用しています現場発泡ウレタンによる吹き付け。
一瞬にして100倍に発泡するウレタンが、
タル木内に充填されていきます。

ポイントは3つ。
1.天井裏のない片流れ屋根ではより効果的。
2.気密フィルムを併用する。
3.電気配線の経路やジョイントボックス配置の考慮。

私が利用しているのは、
愛知県が本社のフォーム断熱(株)さん。
ビフォーアフターでもお世話になってます。
http://www.foam.co.jp/

フォームライトSLは、熱伝導率0.034w/m.k
公庫区分Dの断熱性能。
屋根直下で160mm、天井で140mm厚で
断熱等級4を満たします(Ⅲ〜Ⅳ地域)。

ウレタン養生施工1.jpg
施工時には、周囲への飛散を押さえるため、
ビニール養生は欠かせません。
施工風景は、とても大変そうです。
ご覧のように、職人さんも発泡だらけ・・・。
施工後は、余分な部分をヘラで削ぎ落とします。

瞬時に、100倍に発泡(膨張)しますので、
しっかりとした、密な断熱層が作れます。
また、硬化後も柔らかいので、
ある程度木材の伸縮にも対応します。
この辺りが、見逃せないメリット。

発泡ウレタン電気配線1.jpg
片流れ屋根直下では、天井裏がないため、
電気配線の経路や回路のジョイントボックスなど、
タル木内で処理するか、少し野縁で天井を作るなどして、
設備への対応を考える必要があります。

この断熱材は、湿気を逃がすことができるため、
屋根直下で使用する場合には、
気密フィルムとの併用が必須となります。
でないと、野地合板裏での結露を起こす原因となります。

気密フィルム01.jpg
その上に、通気層を取っている場合は良いですが、
私の場合は、片流れ屋根全体を断熱層として、
通気を設けないことで、コストダウンをしますので、
気密フィルムは、必ず併用します。

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11年05月14日 08時13分47秒
Posted by: macchan
エコポイント終了1.jpg

密かに、終了が早まるのでは?
と思っておりましたが、やはり・・・。

今年年末までの受付予定だった
住宅エコポイントが、
予想より需要増大のため、
急遽5ヶ月短縮され、7月末の着工分で
終了することが昨日、発表されました。
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000017.html

国土交通省のホームページを見ても、
告知文の改行が見苦しく、
慌てた感が漂っております。

ここ2年余りの断熱材不足、
量販店での断熱サッシ、
太陽光発電パネルといった建材販売。
さらに、東日本大震災からの
建材や製品の供給ストップや納期延長。

とても、年末まで財源は持たないだろうなぁ
というのは、エコカー減税は家電エコポイントの
前倒し終了で経験済み。

とはいえ、これまでの自動車、家電と違って、
住宅では、経済波及効果が段違い。

東日本大震災による停滞する経済活動、
浜岡原発停止による電力不足や
東京電力賠償枠組みによる電力料金値上?
これでは製造企業は、トリプルパンチ。

そして、今回の住宅エコポイント終了で、
この先、日本経済はどうなっていくのか、
想定外ではない、日本の行く末を
国民全体で、考えねばなりません。

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