建築という行為は、CO2排出に関しても廃棄物の発生に関しても劣等生だ。
そう、建築行為(特に最近のもの)は全然エコじゃなくて、最近始まった住宅エコポイントなんて私的には笑ってしまう制度なわけだ。何であんなもの始めてしまったのかさっぱり理解できない。
元々エコなんたらって言われているのは、ちょっと横から眺めて見る必要があると思うのだ。

 社会生活を送るにあたってゴミを完全に無くす事なんか出来ない。当然ながらそれを処理する施設が必要になる。が、そんな必要悪的な施設(産廃施設や下水処理や火葬場とか・・・ついでだからラブホテルも入れてしまおう)は、誰しも必要なのは分かっているけど、近所に出来ると嫌われる。時には住民運動が起きて裁判沙汰になることもしばしば。

私自身、こういった嫌われものの施設の設計に関わった事は無いのだけど、どこかの同業者が必ず関与して設計しているわけだ。自分であればどう対処するかを自問自答する私なのであった。まぁこういった特殊な施設設計は私には出来ないので自問自答するのも変なのだけど。

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さて、前置きが長くなったが、昨日名古屋市役所に仕事でいったついでに、名古屋高裁へ裁判傍聴に行った。ある産業廃棄物処理施設の第二回控訴審弁論だ。この施設の建設計画が上がる2001年から反対運動が起き、建設差し止めも出来ず現在その施設は試験運転中なわけだ。
で、原告側のかなりの傍聴人がいたわけだが、控訴審弁論と言いつつ弁論など殆どなく、次回(9月)の弁論の日程決めのやりとりで15分ほどで終わってしまった。
既に運動から10年あまり。こんなノンビリした裁判では、いつ終わるのかも分からない。場合によっては最高裁に上告ってなるかもしれない。ただ、この裁判の経緯だけはみておこうと思っている。

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ということで、傍聴後、裁判所地下の食堂で「大名天丼」630円也^^