『上棟』(じょうとう)という言葉はご存知ですか・・?
『建前』(たてまえ)、『棟あげ』などとも言います。

前の日までコンクリートの基礎しかなかったところに
たった1日で、柱と梁が立ち上がり・・一気に家が形づくられていきます。



模型を作って、さんざん検討し、ある程度頭の中にイメージはあったけれど・・

「おおっ!!」実際にはこんなになるのね・・と建て主さんは大感動です。

最近では上棟式といって、建て主さんと大工さんが一堂に介して軽く一杯、
というような光景はめっきり減ってしまいました。
ハウスメーカーでは一切やらないようですし・・

ですが、この式はとても大事なものだと私は位置づけています。
というのも、建て主さんと大工さんが初めて顔を合わせる場でもあるからなんです。

建て主さんにしてみれば・・「ああ、この人にお願いするのか・・」
大工さんいしてみれば・・「この人のために腕を振るわなくては!」

お互いに信頼関係が築けた後の現場とそうではない現場ではその出来も
おのずから違いが出てくると思うのです。
「あの人のために家をつくるんだ」と大工さんが思ってくれるだけで、
自然と動かす手にも力がはいるでしょう。

一方で、現場監督の顔色ばかり伺って進む現場には建て主さんへの愛がありません。

建て主さんからは、過分のご祝儀も頂戴いたしました。
現場監督どもども、設計監理には万全を期し、気持ちよく引き渡しをしたいものです。
さあ、これからが、いよいよ本番です!!
現場での大工さんとのやりとりも楽しいです。
これから、週1回現場に通います。

本日メールマガジン第106号配信日です。
『家づくりのイロハ』の『ソ』 ゾロ