『家の履歴』??ピンとこないかもしれませんが・・・
築30年以上の住宅ですと、大小の差こそあれ
過去にリフォームした可能性が高いです。

その時のリフォームでどのような工事をしたのか・・・
その履歴を是非残しておいて欲しいものです。

今回の現場は築40年越え。その間に、家族構成が何度も変わり・・・
2つあったキッチンが一つに・・場所も変わって、浴室も大きく位置が移動し・・
新築当時の面影がぜんぜん残っていない!ということもあるわけで。

特に水周りですね。こちら↓

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この部分は、今回の改修前は廊下でしたので・・・特に認識していなかったのですが・・
あけてみたら土台が腐り、腐った土台の上に載った柱は上の荷重を支えきれない状況でした。
お客さまに聞いたところ、ここには以前、流しがあったのだそうで・・・
前回、流しから廊下に改修した大工さんは、この土台の状況を確認済みだったのか・・
それともその後腐ったのか・・

今回はすべての床をはがす大規模リフォームだったので
幸い、腐りを見つけることができましたが・・(白アリはいませんでした)
もちろん、腐った土台を交換し柱を新しくしたことは言うまでもありません。

大工さんにリフォームを頼むと、なかなか図面が残らないのでこうした事態になりがちですね。

まして、世代が変わって住み継ぐ場合にはさらにその履歴を知るのが難しく。
スケッチでよいので、是非、工事図面(改修前と改修後)は残したいものです。

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