大震災の影響で、リフォーム工事の着工が2ヶ月伸び、やっと始まりました。

ちょうど工事費の見積り調整をしていた時に震災。
でも不幸中の幸いでした・・まだ工事が始まっていなくて。
結局2ヶ月も着工が延びてしまいましたが、
材料の手配の目処もたち、安心して工事に取り掛かれますので。

今回は1階部分ほぼすべての全面改装ですので、
解体後、まずは既存建物の耐震チェックです。
既存建物の図面はありましたが、筋交いなどの耐震壁の情報がゼロ。
壊してみたところ・・・予想されたところにも筋交いが入っていなく・・

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↑ 筋交いが入っていないどころか・・切られています!!
それも、二階の角が載っている非常に重要な壁に・・・
このお宅は何度もリフォームをされているので・・途中で誰かが切ったのでしょうか・・。

まずは、既存の筋交いの大きさと位置を現場でチェック。
ここは一度事務所に持ち帰って、じっくり構造計算をしなければ・・
怖くてとても現場指示ができません。

40年前ですから、現在のように金物で補強するという指導もほとんどありませんでしたので
ほとんど金物も使われていません。
それにしても「かすがい」さえも打っていない様子・・・

床から壁・天井まですべてはがすような大規模なリフォームだからこそ
徹底的に耐震補強ができます。既存の梁も金物等で補強することにします。

新たに耐力壁を入れて構造計算をかけ直したところ、
そこそこの強度が保てることがわかりました。

後は現場指示と、施工状況の現場確認が大事になるところです。


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