設計をしていて、仏壇をどこへ置くか??
結構悩ましい問題なんですよ。

まず置く部屋。
旧家でしたら、和室の部屋が必ずあり、そこには床の間と仏壇置き場、ありますよね・・
しかしながら、昨今の日本の狭い住宅事情のこと。
和室の無い家も増えましたし、収納優先で、床の間や仏壇置き場などとても確保できない・・
という家も多いのではないでしょうか。

また、お供えものをして毎日手を合わせることを考え、
あえて、過ごす時間の長い居間に小さな仏壇を置く方も増えています。
また、無くなった方にとっても、にぎやかな場所の方が
寂しくなくて良い、という考え方もあります。

置く部屋は決まったとして、さて、次に問題になるのが仏壇の向き。
一般的には、南向きか東向きが良いとされています。
北向きというのは無いにしても、なぜ、西向きの仏壇はいけないのかな??

ずっと疑問に思っていました。
西方浄土と行って、西には浄土があるんですから吉方位だと思うんですけど。
で、調べてみました。実は、どの向きが良いとか駄目とか言うのはないようですね・・

東向きの仏壇が良いという考え方は、手を合わせる人が西の方(西方浄土)を向くので良なんだそうで。
え?それって、生きている人中心の考え方ですね??!びっくり。
仏壇に手を合わせるのは、無くなった方の幸せを祈るんだと思ってました・・(汗)
生きてる人が死後西方浄土に行けるように手を合わせているってこと??

そう考えると、西向きに仏壇を置くのは悪くない!って思えてきました。
無くなった方が西方浄土に行けますように、と。

実は、現在設計しているお宅で、西向きにしか仏壇を置く場所が確保できず、こんな話となりました。


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