エアコンをどこにつけるか・・特にインテリア性が求められるリビングやダイニング。
送風の向きや窓との位置関係、カーテンレールと干渉しないか、室外機置き場は??
などなど、意外と考えることが多いものです。

今回はリビングが吹き抜けのこともあり、天井付のエアコンを選択↓

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引っ越してからでも取り付け可能な壁付けのエアコンと違って、
天井を仕上げる前に先行配管が必要になります。
機種も限定されますし、工事費用もかさむということで割高にはなりますが・・
先行配管ですと、外壁に冷媒管も隠蔽できますし、外観的にもスッキリ。

このお宅では他に、寝室と隣接する書斎にマルチタイプのエアコンを先行配管。
え?マルチタイプのエアコンって何??と疑問でしょうか・・
マルチタイプとは、室外機一つで2~4台くらいの室内機を接続できるものです。
通常は室内機一つに室外機一つですよね。

何故今回このマルチタイプを選んだかと言いますと・・
書斎周辺に室外機を置く外のスペースが無かったからなのです。
また、マルチの場合、容量の大きいものと小さいものを組み合わせるのが良。
当然のことながら、書斎スペースは狭く容量が小さくてOKでしたので、
マルチタイプをオススメしました。こちらも、事前の先行配管工事が必要になります。

他にマルチの場合、エアコンのコンセントは室外機側になりますので、ご注意を。
また、全体の容量によっては、100Vでは足りず200Vが必要になることも。
事前に、どのタイプの機種を選ぶか決めておかないとまずいですね。

但し、価格的には家電量販店で売っている壁付エアコンにはかないません。
たいていの場合、必然性のあるところだけ建築本体工事に入れ、
その他の部屋のエアコンはお客さまに引越し後に購入してもらっています。

このように見積り時に工事金額を裁量をすることで、予算内に納めることも
設計者の大事な役割と言えるでしょう。


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