長い猛暑が過ぎ、関東地方はやっと秋らしくなってきました。
と言いますか、急な冷え込みにちょっと足元が寒いくらいです(涙)。
今朝、我が家のソーラーシステムを秋冬モードにチェンジしてきました。

太陽熱で屋根下の空気を暖め(真冬でも60~80度くらいに上昇します!)、
その温風を床下に流し込んで、家中を床暖房しています。
初秋の今ごろのお天気の良い日、とっても気持ちの良い暖かさを堪能できます。

我が家と同様のシステムを使った現場の様子↓

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何をしているのか?と言いますと・・
屋根下に集めた暖かい空気が外に漏れ出していないか煙検査をしています。
せっかく暖めた空気は逃がしたくないですから!
ですが、空気は透明で目に見えないので、発炎筒の白い煙をたき、
屋根面から煙が出てこないか確かめているところです。

幸い、ほとんど空気の漏れは確認されませんでした。
次は、床下の煙検査です。
屋根下よりもっと重要なのが、床下の機密性。
この床下のコンクリートに暖めた空気を蓄熱させるので、
ここで熱を逃がすわけにはいきません!!

がんがん発炎筒をたき・・
基礎と土台の間から空気の漏れはないか?をチェックしました。
なかなか優秀な現場でした。たいてい、1,2箇所は漏れが見つかるんですが。

いやぁ~、あたりはもうもうと白い煙に包まれ・・
近所の人に、119番通報されないか冷や冷やでした(笑)

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↑こちらは、家の中の屋根下の様子

四角い箱が、このソーラーシステムの心臓部です。
今、穴のあいている部分にハンドリングボックスというものが取り付き、
床暖房したい時は床下に暖かい空気を送り、
夏場は逆に外へ熱い空気を追い出し、お湯に変えるという制御をしてくれます。

この『そよ風』のシステムは、オープンな技術で、誰でも使えます。
ほぼ同様のシステムで『OMソーラー』というものがあります(我が家はコチラ)が
OMは、加盟工務店でないと施工できませんので、
クローズな技術ということになりますね。
考え方はまったく同じなので、最近はオープンな技術の『そよ風』を使っています。

ところで、最近お客さまより、「地熱利用を考えたい」というご相談が。
こちらは過去に設計事例がありませんので、カタログや開発会社の説明を聞いて
その良し悪しを判断せざるを得ません。

上記のソーラーシステムについては、初設計が自宅でしたので、
体験をもってお客さまにその良さとそのデメリット(お天気に左右される等)を
お伝えし、ご提案ができるのですが・・・

お天気に左右されるソーラーシステムと違って、
地熱利用はその熱量が安定しているので、その点は評価できますね。

地下水が冬暖かく、夏冷たく感じるという体験のある方にはピンとくるかも。
夏は結構良いのでは?と想像ができるのですが、冬はどんなものなのか。
寒さ暑さの感じ方は人それぞれなので・・

なかなか難しいですね、やっぱり自分が体験してみませんと・・
かと言って、新技術が出るたびに自宅に取り入れるなんてことはできない訳で。

開発会社では地熱の体験ハウスを持っているようなので、
近いうちに体験は是非して来ようと思っています。
やはり、カタログや営業マンの話を鵜呑みにすることはできません。

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