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木組みの家をつくる時に、照明器具の選定にはとても気を使います。

普通の部分には、既製品のシンプルな器具を
その雰囲気に合わせて選定しますが、
玄関やポイントとなる所には、同じ地域にいらっしゃるオリジナル照明の
作家さんに作製をお願いしています。

その照明器具は、蔓(つる)と手漉き和紙でつくるもので、
作家さんに工事途中で場所を見てもらい、
こちらで考えている照明に対する大体の構想をお話しして、
それを元に,作家さんが手持ちの蔓と様々な和紙を駆使して、
本当に雰囲気の良い器具を提供して下さいます。

一般の照明は、電気が消えている時と灯った時の差は
それほど大きくありませんが、
このオリジナル照明は、蔓と和紙の組み合わせなので、
器具自体もそれなりの雰囲気はありますが、
灯った時の表情の豊かさは言いようもありません。

将に、木組みの空間に溶け込みつつ、
その空間を見事に演出してくれます。