和室には畳を敷きますが畳の敷き方に畳敷様として祝儀敷、不祝儀敷の
2種類があります。昔は自分の家で祝儀、不祝儀を執り行ったのでその
都度畳を敷き変えたという事です。昔は6帖の広さ以上の部屋の連続で
した。4.5帖の部屋の大きさは室町時代に表れたようで茶室として使われ
たのが始まりのようです。しかし最近の住宅事情を反映して畳の部屋が
欲しいという要望から部屋の大きさも4.5帖の広さの部屋も増えてきまし
た。そこで、我々が気を付けなければならない事が有ります。
畳の敷き方で半畳が部屋の中心に有る敷き方が気になる人がいる事です。
4.5帖はもともと茶室から始まったので祝儀敷、不祝儀敷の敷き方は有り
ません。炉の切り方によって畳の敷き方が決まります。しかし半畳を
部屋の中心に持って来るのを気にする人は武家屋敷で切腹部屋として
4.5帖の部屋が設けられている敷方と同じだと言うことで気にされるよう
です。でも、部屋の隅に半畳を持ってくると不祝儀敷のようにも見える
のですが、どうなのでしょう?
私は、住まう人が気にならない方を選択していただきます。
モダンな敷き方で全部半畳にして琉球畳などを敷く事も有ります。