枠、扉、建具金物一式がセットされた既製品が
氾濫している世の中で、
我々は、それぞれの工程を職人さんに委ねる
製作建具を住まいに用意しますが、
これが大工さん、建具屋さん、塗装屋さんによるコラボ。

静岡では、やはり地方だけあって、
良い職人さんが多いのですが、
以前の東京では色々な職人さんと出会いました。
そこでは、その技量が目に見えて分かるケースがあります。

一番正直に分かるのは、作業中の風景。
建具を吊り込む時期は、内装の大体は完成していますので、
そこへ、道具を持ち込み、掘ったり、穴を空けたり、
重い建具を運んだり・・・。
気を遣う状況がそこかしこに存在します。
道具を養生なしに、棚の上に置いたり
木くずを掃除しなかったり。
一番困るのが、仕上がった壁に傷をつけて、そのまま知らんぷり。

幸いに、私の現場ではそのような職人さんとの出会いは、
ほとんど無いので、救われております。
逆に言えば、その手の工務店とは付き合っていない。

もう一つのポイントが丁番の吊り方。
本来、枠と建具の両方に彫り込んで取り付けるのですが、
枠に彫り込まず、建具の方に2枚分の彫り込みをする方。
丁番は2枚が合わさって締まるのですが、
この2枚分の彫り込みを片方だけで済ませているわけですね。
明らかに、作業の簡略化であり、
見た目も、建具の彫り込みが不格好で、
枠にも、ドン付けとなり、見栄えも良くない。
こうした、金物廻りの彫り込み具合を見ると、
その技量の程が分かります。


写真は、私が好んで使いますレバーハンドル。
アルミ素材で、シンプルな円弧形状が手に馴染み、
価格もリーズナブル。引き手も定番。

さて、あなたの廻りにある建具は、
既製品、それとも人の温かい手の跡が残る品?

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