2010年 3月の記事一覧

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10年03月23日 16時15分19秒
Posted by: tomosan
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2000年に竣工した福井県丸岡町の住宅です。
バックには白山連峰が連なります。
田園に囲まれた環境ですが、遮るものが無く、南に位置する九頭竜川からは
冬になると厳しい寒風が吹き寄せます。
その寒風から護るために、平屋で中庭形式住宅を提案しました。

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中庭のデッキを囲むように居間、DK,子供室、夫婦寝室、座敷を配しています。
室内の仕上げは和室以外すべて松板の縁甲貼りです。

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外壁もすべて松板貼りです。
黒い外壁の提案には施主様も迷ったようですが、最終的には喜んでいただきました。
近年は黒い外壁の住宅も多く見られるようになりましたが10年前としてはかなり斬新でした。
冬には屋根と田畑が雪に覆われ、冠雪の白山連峰と黒い外壁とのコントラストは秀逸です。

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この住宅は大地に這うように存在します。
建築家の篠原一男の言葉に「民家はキノコである」という私の好きな言葉があります。
その風土に根ざした民家、住宅の形を求めてこれからも建築活動をしていきたいと考えています。

次回はミュージアムを擁する神社社務所をご紹介したいと思います。

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10年03月19日 11時01分56秒
Posted by: tomosan
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福井県坂井市三国町の別荘です。
国定公園の指定地域で高さや外壁や屋根の色彩などの制約はありました。
でも 建築は風景ですから日本海の風景に溶け込むデザインに気を配りました。


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海面から10メートルの高さがありますが、日本海の冬はとても厳しくて、荒波がこの家を飲み込むこともあります。
そんな自然条件に耐えられる外壁はやはり無垢の木材です。
また、数年に一度は防腐塗料で外壁のメンテをしています。


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浴室からの日本海の眺望です。
大きなバスタブですから、子供なら3人は入れます。
やはり 日本海の夕日は最高に美しいものです。
浴室のステンドグラスも その夕日をイメージしました。
ステンドグラスのデザイン製作は福井市の「シャコンヌ」です。


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これは階段ホールのステンドグラスです。

家具のデザインも任されました。
椅子 テーブル チェスト ベッドなど全てです。
製作は越前市のフランツ・ホルツです。


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次回はキノコのように風景に溶け込んでいる住宅をご紹介したいと思います。
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10年03月14日 18時34分31秒
Posted by: tomosan
先週の金曜日 武田幸夫カルテットのジャズライブを楽しんできました。
会場は福井市内の「響きのホール」で当日券で1,500円でした。
彼は2007年秋以来、JR福井駅東口のアオッサ(県民ホール的建物)のアトリウムにて毎月無料のジャズライブを行なっています。


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福井市は現在、JR駅周辺の再開発を行なっています。
駅周辺の活性化が求められ、2007年4月に東口に再開発ビルとして「アオッサ」を建築しました。


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b>しかし、箱物だけでは人が流れてきません。
だんだん、「アオッサ」内の店舗も閉店に追い込まれてきました。
そんな状況のなかで、武田幸夫カルテットは、活性化の起爆剤として無料ライブを提案し、同ホールスタッフの協力も得ながら、アオッサのPRに努めてきました。
友人の一人として拍手を送りたいと思います。

市内中心部の人口空洞化により「まちづくり」で苦労しているところが全国にはたくさんあります。
ただし、「まちづくり」に成功しているところには、体でいうところの「ヘソ」を利用して活性化をしています。
金沢ならば「兼六園」がそうです。
それでは福井には「ヘソ」となる場所がないのでしょうか?
いえいえ、福井には「福井城址」があります。
しかし、残念ながら城址の中には県庁舎と県警察本部を建築してしまいました。


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「まちづくり」で大切な「ヘソ」の部分を無くしてしまったのです。
これは当時の行政関係者の大失敗でした。
「まちづくりビジョン」というものがまったく無かった人たちの責任です。
ビジョンとはイメージ力ですから、美意識が貧困だったということです。
現在、駅西口の再開発を検討中ですが、なかなかまとまりません。
「ヘソ」が無い状態での「まちづくり」は大変です。


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さて、武田幸夫カルテットの無料ライブも3月17日の夜が最終となるようです。
29回目の公演となります。
彼は「最終回とあまり意識せず、初回のときの気持ちを思い出して楽しいライブにしたい」と新聞紙上で語っていました。


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彼の最終公演を皆で楽しみに行きましょう!
10年03月10日 10時18分47秒
Posted by: tomosan
昨日 中村紘子デビュー50周年記念コンサートに行きました。

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ハーモニーホール福井で行なわれました。

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「ショパン生誕200周年」を記念して今年は世界中でショパンの演奏会が行なわれているようです。
テレビでもショパン特集が放映されて、ショパン愛好家の私としては喜ばしいかぎりです。

ショパンは1810年ポーランドに生まれました。1830年にはポーランドを去って、二度と祖国に戻ることはありませんでした。

昨日の演奏曲は「ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調」と「ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調」
でした。
特に「第1番」は私の大好きな曲であり、IPODの中に取り込んで毎晩のように聴いています。
この二つの協奏曲はショパンが20歳と19歳の時に作曲したものです。
いかに彼が天才的だったかということですね。

彼は1849年10月17日に39歳の若さで逝去します。その100年後の1949年10月17日は私の誕生日です・・・あまり関係ないですか(笑い)

芸術に関わる者にとって、「60歳はまだまだ青二才だ」と言われます。
私も還暦を迎え、これからが建築家として勝負なんだと思っています。
これまでの人生と設計の経験を踏まえて、さらに良い作品を創っていかねばと思っています。


記念に 「中村紘子ショパン ノクターン全集」を買って彼女のサインをもらい、握手をして帰宅しました。
そのノクターンを聴きながらワインを楽しみました。


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10年03月08日 11時16分38秒
Posted by: tomosan
春が訪れますとテレビではよくストラヴィンスキーの「春の祭典」という曲がとりあ

げられます。

先日 「シャネル&ストラヴィンスキー」という映画を見ました。

「春の祭典」は1913年にパリ・シャンゼリゼ劇場で初演されました。

これまでのクラシック音楽と違ってメロディーらしいものが無くリズムがあるだけのダン

ス音楽です。

アヴァンギャルド的であり、初演の劇場内で観客が騒然となり大きな声でののしり合う場

面から映画はスタートします。

観客はチャイコフスキーの「白鳥の湖」のようなバレー音楽を期待していたのでしょう。

ショックを受けたストラヴィンスキーですが、シャネルは彼の才能を見抜いて支援を申し

出ます。

そして、シャネルの別荘でストラヴィンスキー一家との共同生活が始まります。

二人は響きあい、愛し合い、互いに新しい境地を見出していきます。

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ファションデザイナーの彼女は香水「シャネル No5」も創出します。

そして、思いがけない結末を迎えます。。。。


この映画に漂う雰囲気は素敵でしたよ。ファッションも音楽もインテリアも楽しめまし

た。

香水の香りが漂うとさらに素敵なのですが(笑い)

この「春の祭典」はその後のロックミュージックの源になっていきます。

これまでの様式を打ち破って、新たな作品へ挑戦する勇気を称えたいと思います。

かつて、日本建築も明治期には洋風建築に挑戦しました。

辰野金吾(東京駅の設計)や片山東熊(赤坂離宮の設計)たちです。

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新しい建築様式への不安はあったはずですが、

彼らは素晴らしい建築を残してくれました。

そんな明治期の建築を大切に守っていこうではありませんか。
10年03月02日 16時14分38秒
Posted by: tomosan
私の事務所はビルの2階にあります。
正面には飾り棚があり 好きな絵(今回はターナーのエッチング)や指物師さんの組子の作品とシンガポールで見つけた小さな古い仏像です。

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事務所の入り口戸は江戸時代末の格子戸を設けています。
拭き漆仕上げで外側には障子戸がはめられています。
夏になると障子戸を外します。

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事務所のテーブルには サムフランシスの作品を置いてあります。
パッチワークと陶芸の作品も飾っています。
これらは私の友人の作品です。

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テーブルの横には薪ストーブがあります。
デンマークのアンデルセン製です。
とても暖かいですよ。
薪は現場からの廃材を使用しています。

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もうひとつ面白いものを紹介します。
福井在住の藁作家の作った「ベンケイ」というものです。
囲炉裏の上に下げて魚や肉を刺して燻製にするための道具です。
串が刺された様子が あの弁慶の仁王立ちに似ているからです。
面白いでしょう?

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