2011年 7月の記事一覧

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11年07月27日 20時49分47秒
Posted by: tenkoushya
建築の専門誌『日経アーキテクチャアー』の6月号の中で、東日本大震災の被害に関するQ&Aが掲載されている。中でも液状化の被害に関する話は、とても興味深く、同時に悩ましい問題でもある。

要点は、「築浅の木造住宅が液状化により傾いたとしたら、それは違反建築なのだろうか? また住宅会社は建築主に損害賠償をする必要が生じるのか?」という内容。

見解としては、違反建築として扱われる可能性は低いが、可能性がゼロな訳ではないとのこと。また設計者が液状化に対する検討や対策を、怠ったと見なされる可能性も低いとのこと。専門的な解説は書かれているのだが、ここでは面倒なので割愛。

凄く簡単に超ぶっちゃけて書くと、設計者が木造住宅の計画時に、地盤の状態を確認するのは、一般的には「スゥエーデン式サウンディング調査(以下SSと記載)」と呼ばれる調査方法が多く、この調査方法では液状化に対する検討や解析が出来ないからだ。

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11年07月20日 08時21分54秒
Posted by: tenkoushya
大形で勢力の強い台風6号が、この時間ゆっくりと近畿沖を北上しています。
西日本では被害も出ているようなので、いっそうの御注意を。

話し変わって昔から耳の悪い私は、朝から耳が痛くて、とーっても不快な気分です。
台風は気圧に大きな影響を与えるので、その気圧差から体調を崩すことがあるのですが、私の場合、耳の痛みがそれにあたります。人に拠っては頭痛や歯痛、腰痛やむくみといったぐあいに、その人の弱い部分に影響を与えることがあるそうです。

人の体も気圧差に拠って影響を受けますが、建物も影響を受けることがあります。例えば雨漏りもその一つで、普段の雨なら雨漏りなど無いのに、台風のときだけ水が差すことがあります。これは強い風の影響もあるかもしれませんが、それ以外にも室内外の気圧差によって「押し込まれる」あるいは「吸い込む」といった感じで雨が進入してくる場合もあるのです。

考えてみると、不思議なことは沢山ありますね。
そういえば、昨夜、こんな話がありました。
遅い時間に某TV局から電話をいただき、「電話で録音取材させて欲しい」と言われたのです。既にアルコールが入っていた私は、責任あるコメントが出来ないので丁重にお断りさせていただきましたが、その話に関する番組は、今夕に放送される予定なので一応、録画はしておきました。だってどんな内容でまとめられているかは、他人事ながら興味があるので(笑)

いただいたお電話の内容は、「とある高層建物における怪現象の謎を探る」みたいな物で、暑い夏には持って来いの内容・・・・・・嘘(笑) 物理学的な偶然の産物と思われる現象に関して、建築学的に一言語れという内容だったのですが、それはその筋の専門家にお尋ね下さいと断った訳です。

でも現象は興味を惹かれますし、それをネタにガリレオの湯川教授なら、一本話が書けそうな内容です。その際のタイトルは、さしずめ「共振る(ゆれる)」と言ったところでしょうか。放送前なので、詳しく書くことは止めておきますが、興味を持たれた方は、夕方のニュース番組を「チェキラー!」。


神奈川県小田原市荻窪314正和ビルみなみ302
天工舎一級建築事務所
TEL 0465-35-1464
E-mail toshio0223@k-tantei.com 

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11年07月17日 23時22分06秒
Posted by: tenkoushya
「世界禁煙デー」でもある5月31日は、語呂合わせから「こざい」の日でもある。
古材が流通する文化を、創ろうと考えて作られた日だそうな。
ちなみに古材と聞くと、煤で黒くなった柱や梁を想像するが、それ以外にもこんな物も立派な古材として扱われている。 

これは格子欄間。
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11年07月16日 19時45分07秒
Posted by: tenkoushya
住宅を計画している土地の、地質調査に立ち会ってきました。
午後いちに現場で待ち合わせをしていたのですが、午前中がバタバタしていたので、昼食は2分で食べ始めたカップ麺。麺が固くて胸焼けしそうでした(笑) でもお陰で、相手よりも先に現着。

SSは鉄のロッドを地面の中にねじ込んで、その入り難さで地盤の硬さを調べます。
地盤が悪いと聞いていたのに、ロッドがガリガリいって入らないので、思わずニヤニヤしていたら、作業してる人が、「あっ! 落ちた!」と、叫んでガッカリ。
落ちるとか抜けるというのは、自沈といって良くないのです。
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でもそれも瞬間的な事だったようで、ひょっとしたら良い地盤なのかも?
だったら良いなぁ~~~。結果は週明けに速報が届く予定です。

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11年07月13日 17時30分36秒
Posted by: tenkoushya
住宅建設予定地の試掘調査立会い。
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貴重な文化財が埋まっている可能性があるので、建設工事着工前に、その有無を確かめる試掘。けっこう、本格的に行ないます。

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11年07月06日 09時04分01秒
Posted by: tenkoushya
昨日は朝早くから予定が立て込んでいて、夜遅くの打ち合わせが終え、その後に長いブログを書いた。書いた内容は、「エアコンの設定温度28℃の根拠は?」という内容だったのだが、ようやく書き終えてUPする段になって全部消えてしまった(×) あまりのショックだったことと空腹だったこともあり、そのままPCの電源を落とす。

もう同じボリュームを書く気は無いので、要点だけ掻い摘んで書くと、「エアコンの設定温度は28℃じゃないと人間失格」みたいな風潮になっているが、その温度根拠は何処にあるのか?と言う話。調べた結果、たぶん根拠は無いというのが話の締めだった。

建築の勉強をした方なら、環境工学の勉強の中で習った筈だ。快適温度とは湿度に影響し、夏なら温度26℃、湿度60%ぐらいが適当と。少なくても私はそう記憶している。

それを2005年当時の小泉内閣が、排出効果ガスの低減に努めようと提唱する際に、一つの例としてエアコンの設定温度26℃を28℃に上げたら、CO2の年間排出量が最大で約300万トン減らせるかもよ?と、試算したことをきっかけに、どこをどう歪曲させたのか知らないが、「エアコンの設定温度は28℃が適当」という話に擦り変わってしまった。 

でもさ、28℃の設定温度だって、熱中症に掛かるときは掛かるよ。それに温度だけの話がクローズアップされているけど、一度だってその際の適切湿度の話に触れたのを聞いたことが無い。「不快指数」と言う言葉を聞くが、あれは温度と湿度のバランスのことを言っているのに、そこに「節電への意識」が加わると、途端に湿度の話が消えてなくなり、温度だけの話が注目される。

で!こう言う話に一番真面目に取り組み、節電に協力しようとするのがお年寄りだったりする。そして室内で熱中症に掛かったりする。そういうの見るの、もう嫌なんですよね。

節電への意識は大切だけど、どんな年齢、どんな体調・性別の人も、全員エアコンの設定温度は28℃が適温な訳じゃない! 情報に惑わされることなく、自分の体調を鑑みながら、エアコンを上手に使って生活していくことが大事なんです。
・・・・・・みたいな話でした。思ったよりも掻い摘めなかったですが(笑)

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