中学時代、バスケ部のキャプテンとして関東大会二位の成績を残した陽一は、バスケの名門である私立H高校に入学する。しかし部内で陰湿ないじめに合った陽一は、自殺を考えるまでに追い込まれてしまう。悩んだ末H校を退学し、バスケも二度とやら無いと誓った陽一だったが、転校した公立のT高で気の良い友人たちと出会い、再びバスケ部に入学するのだった。ただT校バスケ部は、今までに一度も勝ったことの無い最弱のバスケ部だったのだ―



ストーリーは、わりとよくある展開のようにも感じますが、陽一の同級生でありバスケ部のメンバーでもある友人たちが、それぞれ良い味を出しています。彼らのキャラクターの良さが、読み手を惹きつける要素になっていることは確かでしょう。

最後には、各人の未来が描かれているので、てっきり本作で完結しているのだと思ったのですが、実はこれ以降、2.3.4作までが出版されているそうです。展開が速いので、ふだん本を読まないお子さんでも、飽きることなく楽しんで読むことの出来る一冊だと思います。

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