2011年 9月の記事一覧

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11年09月27日 08時19分11秒
Posted by: tenkoushya
学生時代の友人が、立原道造の資料を送ってくれた。机の中から見つけた古い資料とのことだったが、私は読んだことが無かったので、とても嬉しかった。昨夜は読みかけの本ではなく、その資料をずっと読んでいた。

送られてきた資料は、今年9月に残念ながら一時休館となった「「立原道造記念館」が、開館一周年を記念して開かれた「立原道造と生田勉―建築へのメッセージ―」展の際に発刊したものだった。

建築の天才と呼ばれた立原だが、詩人としての知名度の方が高く、書店に並ぶ著書も詩集が多い彼の建築的側面を、親友・生田勉との交友記録に注目することで切り取った内容で、彼が書いた図面やらスケッチがたくさん取り上げられていて、とても興味深い構成になっている。30頁にも満たない資料だが、これは大切にしよう。ちなみに生田勉とは立原の二歳年下の親友で、立原の影響を受け建築を学び始め、後に日本建築界の重鎮となった、東大の名誉教授もされた凄い方。(80年没)

立原道造記念館のサイトの表紙に、こんな一遍の詩が掲載されている。

「願いは・・・・・・ あたたかい洋灯の下に しずかな本が よめるやうに!」

これだけで今でも泣けます、いや、マジで。
立原道造記念館 公式サイト


神奈川県小田原市荻窪314正和ビルみなみ302
天工舎一級建築事務所
TEL 0465-35-1464
E-mail toshio0223@k-tantei.com

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11年09月22日 09時57分23秒
Posted by: tenkoushya
首都圏では帰宅難民者が続出し、311を思い出させる光景でしたが、皆さん、被害のほどはありませんでしたか?

小田原は、そこそこ凄かったようです。街を縦断するように流れる酒匂川・狩川・山王川が危険推移を越し、市民の約半分に渡る10万人に避難勧告が出されました。うちの近所にも大きな川があるので避難勧告が出ましたが、避難袋などの確認をしただけで避難はしませんでした。でも市内の到る所では停電し、その地域にお住まいの方は、避難されていた方も多かったようです。

街の光景も凄かったです。コンクリートで固めたバス停が、同じ方向に向かって倒れ、看板が飛ばされ、自転車が道路の真ん中に横倒しになっていました。夏の日除けの為に吊るされていた簾も、あちこちに散乱しており、あらためて風の強さを見せ付けられました。

今日は昨日の片付けに追われる方もいらっしゃると思いますが、川の水位は半日、一日後に上昇するとも言われていますので、くれぐれもご注意下さい。


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11年09月08日 16時57分50秒
Posted by: tenkoushya
事務所の傍に建つ、神奈川県の施設。
久しぶりに用事で行ったら、建物周囲が凄いことになっていた。

建物周辺の地盤が数センチ沈んだのだろう、アプローチの階段周囲が大きく割れていた。
また建物と駐車場の舗装面がパックリと口を開け、まるで建物が浮かび上がったかのようにさえ見える。たぶんそうではなく、地盤面が沈んだのだろう。
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写真は一部だけしか写っていないが、けっこうダメージは大きいようだ。そういえば小田原市役所が新築された当時、正面エントランスが沈み込み、毎年のように補修工事をしていたことを思い出す。

たしかこの付近は昔、うなぎの養殖をするための、大きな池があったという話も聞いたことがある。

まぁ、仮にうなぎの養殖場ではなかったとしても、「荻窪」という地名から考えても、地盤が悪いことは容易に想像できる。

そんな土地に大きな建物を建てるとき、建物の下だけはバッチリと杭などで補強するが、建物以外の駐車場部分やピロティなどは補強しないことが普通だ。だから大きな地震が起きると、建物だけは安定しているが、その周辺地盤が沈下したりする。つまり写真の建物も同じことだろう。

たとえ分かっていたとしても、限られた予算の中で造るのだから、いろいろと悩ましいのでしょうね。


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11年09月01日 09時31分18秒
Posted by: tenkoushya
今日、9月1日は防災の日。
東日本大震災の惨劇を目の当たりにした今年は、とくに防災に対する意識が強いものと思います。首都圏では環状線をはじめとした主要幹線に交通規制を設け、大規模な訓練が行われるようです。

土地の半分が海に面した小田原でも、東日本の震災以降、津波に対する危機意識を高めています。
たとえば津波発生時に、人が安全に避難できるビルを探し、「津波避難ビル」としての協力を仰いでいます。また市のHPには、地域ごとの海抜高さが分かる地図が掲載されているので、自分の住む地域の概略の海抜高さも分かります。同時に、大津波発生時には、どの程度の浸水が予想されるのかを表す浸水予想マップもあるので、備えることが可能です。

小田原には、市を東西に分断する酒匂川が流れています。
鳥も魚も多く、市民に広く愛される川ではありますが、ひとたび津波が発生すれば、この川を上ってくるに違いありません。このとき注目しておきたいのは、酒匂川周辺地域の海抜です。それを調べることだけでも、きっともいざという時には役に立つと思います。防災の日とは、そういうことも含めて、「防災意識を再確認する日」なんだと思います。

小田原市海抜マップ
ちなみにこうした資料は、きっと各自治体のHPに載っている筈ですので、調べてみると良いですね。私も非常用持ち出し袋の中身を、確認しようと思っています。


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