東京都議会は昨年の10月5日、高層ビル建設や市街地再開発に際して都と
の事前協議を義務づけることなどを主な柱とする、都景観条例改正案を
議決し、2007年4月に施行されました。

この条例は大規模な建物の外観の色に付いて指導が出来る内容です。住
宅などの建物は個人の所有になりどのように建てようとも他人からとや
かく言われる事は無いと考える人がいますが、建った建物の一つ一つが
街を形成し全体の姿になっている事から言えば建物のは公共に影響を及
ぼしていると言う認識を持つ事も重要な事です。

そのような中である公共建築物の外観の色をレンガ色にしたところ近隣
の一人から血を連想させるので色を変えろという反対運動が起こり結局
塗り替えたという実例を友人の建築家から聞いた事が有ります。

外壁の色の決定に際しての難しさが此処に有ります。何が良い色で何が
悪い色なのか時と共に変わる意識の変化をどう考えるのか?
様々な意見をどう集約するのか、色の決定を行政に委ねてすべてよいの
か等の問題点も指摘されています。