津島市の地盤について

愛知県において沖積層や洪積層が分布している平野域は、西から尾張平野、境川流域平野、矢作川流域平野、豊川流域平野に4区分できます。これらの平野域は、大河川およびそれらの支流の中小河川流域に形成されたものであり、各平野域の間には丘陵や山地が存在しています。各平野部は、堆積環境の相異、運搬される堆積物の土性(土砂の性質)や供給される量の相異などによって、各々の平野を構成する層相は異なっています。

◆尾張平野域

尾張平野は、濃尾平野のうちの木曽川左岸(東岸)領域に位置します。濃尾平野は、木曽川を主に長良川、揖斐川とその水系の運搬土砂によって形成された1,300㎢の面積を有する広大な平野域です。

尾張平野の東縁は、小牧台地や熱田台地で限られ、その東側には尾張丘陵地帯が広がっています。この平野域は、犬山市を扇項とする扇状地(一宮,岩倉北端あたりまでの半径約12㎞の扇面を描く)に始まって、一宮市、北名古屋市、稲沢市、津島市あたりの自然堤防~氾濫原地域、そして、蟹江町、弥富市、飛島村あたりの三角州(デルタ)と名古屋港沿岸の埋立地、干拓地地域からなっています。
別図についてはこちらのサイトをご覧ください。http://www.riverland.jp/aichi_ziban.html