2010年 1月の記事一覧

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10年01月28日 20時00分51秒
Posted by: nobushi
 晩酌はしません。週1度飲むか飲まないくらいなのですが、時折り午前中戦闘不能にはなります。

 昨年末、一本の焼酎を届けて頂きました。その際、この酒が私に届くまでの逸話を聞き驚き、悲しくて、淋しくて、残念で、ありがたくて、そして感激しました。

 鹿児島の芋焼酎です。芋というところが・・らしくて良いな~と思いながら、事務所内に飾り毎日眺めているのですが、あまりに重く、いまだ飲めずにいます。

 「そんな事では一人前の酒飲みとは言えないよ」と、笑われているかも知れません。心から御冥福をお祈りします。
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10年01月15日 00時05分51秒
Posted by: nobushi
 30代はよく飲み歩いたものだ。

 趣味は?の問に「酔って夜空を見上げながら家に帰ること」と答える。それが趣味と呼べるかは甚だ疑問であるが、外にこれといって見当たらない。なんといっても鼻歌まじり帰るのは気分が良い。しかし家が近づき玄関灯が見えると背筋がピンと伸び酔いがさめる気がする。それは玄関灯の力である。

 我が家では普段、夜半に玄関灯は消す。しかし誰か外出中で帰宅予定の時や来客予定の場合は点灯しておく。もちろん消し忘れの場合もあるのだが。

 玄関灯は「待ってます」のサインなのだ。家族はそれを知っている。
 そうすると、鼻歌まじりの千鳥足でそれを見ると「ちょっと飲みすぎたかなー」などと思ってしまうのである。一種の条件反射であろうか・・。

 最近の玄関灯は普段20%点灯で近づくと100%点灯するなどと一見便利な機能が付いているのだが、帰宅が遅くなった娘に「ちょっと遅かったかな~」と思わせる機能は付いていない。便利なのだけれども、ちょっとしたでもけっこう大事な部分に落とし穴があるように思えてならない。
 家人がスイッチを押すか、自動で点灯するかは大きな違いがある。そこには人の意思が存在するからだと思う。

 玄関灯をあったかいものとしたい。設計者としては、どの辺りから、どんな灯りが、どんな風に見えるかはとても興味深いのである。
10年01月11日 00時38分18秒
Posted by: nobushi
 28年ぶりの友と飲む。

 旧友からの年賀状に「久しぶりに日本での正月になりました」との文あり。大学卒業以来28回年賀状の交換を重ねたが、その間会うことはなかった。
 急に懐かしさがこみあげ会いたくなった。
 もちろん住所は知っている。グーグルで家を調べ、正月休み中に訪問する事とした。彼の住まいは50kmほど離れた街にある。

 電話番号は分らない。いるかどうか、もしかしたら迷惑かも知れないと思いつつ車を走らせる。この正月は雪が降ったのだが、当日は天気も良くスムーズに車を走らせ、あっさりと新興住宅地内にある彼の家を見つけることが出来た。

 表札を確認、28年の間に彼がどんなになっているかを想像しながらインターホンを押した。お母さんが出た。そしてジャンバー姿の彼が現れた。

 彼が学生時代と変わっておらず驚く。話し方も変わらない。何より突然の訪問にも係わらず喜び歓迎してくれた。しばし28年前にタイムスリップすることができた。そして現在中国の深セン近くにいること、単身で行ってる事、子供は二人などなどの話を聞いた。

 彼がジャンバーを着ていたので出かける処と思い、長居は迷惑だと感じた。しかしこの機会を逃す事も惜しいので、明日夜に飲むことを約束し家を後にした。

 その夜、今日の出来事を思い浮かべながらの入浴中に謎は解けた。
ずーとジャンバーだったのは、出かける予定ではなかった。暖かい地域にいるため、僕らが丁度良い気温でも彼にとっては寒いためだと。
 子供の頃、隙間風が吹き込む家の中でジャンバーを着ていたおじさんがいたが、新しい家で暖かくしていても彼は寒いのだ。
 それは南国生活の後遺症なのである。

 次の夜、今度は電車で飲み会に向かった。駅前で待ち合わせし、初めての居酒屋へ行った。2時間後にもう一人旧友が来ること。彼とはお互いに15年位ぶりである事、しかし彼は酒は一滴も飲めない事などを話す。。

 焼酎を頼もうとすると・・・彼はボトルにしようと言う。僕はこの街では滅多に飲まないし、彼は中国在住である。僕はもったいないと言ったのだが、彼は「そのくらいは飲む」と言う。
言われるままボトルを頼み飲み始めると、彼がめっぽう酒に強く、驚く。
中国では注がれた酒は飲み干さなければ失礼にあたるそうなのである。そんな話を聞きながら、そうこうしている間に新幹線通勤の下戸の旧友があらわれ、またまた学生時代の話に花が咲いた。そして僕も彼にあわせて飲む事となり、あっという間にボトルはなくなったのだが、まだまだ続く・・・。

 また会う事を約束し、やっとの事で終電に乗る。そして酒の強さも中国生活の後遺症ではないかと思った。学生時代はこんなに強くはなかった。

 そして次の朝、僕は深酒の後遺症で苦しむ事となった。
10年01月01日 00時30分18秒
Posted by: nobushi
 「コンクリートから人へ」との言葉には異議を唱えたい。もとからコンクリートは人の建造物をつくる物質だ。「コンクリートを、より人のために」としてもらいたい。

 「エコな建築」などとも言われるが、建築は自然の一部を借り人工物を造る行為であり、それ自体がエコロジーとは相反する。しかし!建築は地球の敵“ショッカー”でもないはずだ!・・・等々とボヤキ癖のついた昨今なのですが・・・

 改めて、この地この時代を映す建築の道をみつめたいと願う2010年初春です。

 本年も少しくらい懲りる事もあろうかと思いますが、大目に見て頂き、よろしくお願いします。

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