2010年 5月の記事一覧

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10年05月28日 10時20分41秒
Posted by: moriken
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かなり久々で自立循環型住宅解説シリーズです。
要素技術の解説も残り6項目。
今日は「暖冷房設備計画」のポイントを紹介いたします。

日本の住宅ではエアコン・床暖房・セントラル暖冷房などが使われており、
いずれのシステムでも高効率機器を使えば20%程度の省エネルギー
効果が期待できます。

各システムのエネルギー消費効率はCOPで表され、エアコンなどは店頭
の値段表に記載されていることもあります。
COP=能力(kw)/消費電力(kw)

(1)エアコンを採用するときの注意点
 ①部屋の負荷に適した出力の機器を設置する
  6畳の部屋に10畳用のエアコンを設置すると、消費電力を比較すると
  効率が悪くなります。部屋の負荷に適した機器の選定が重要です。
  機器選定は部屋の大きさだけでなく、部屋の向きでも負荷が変わるの
  で、知識豊富な販売員や専門家に相談したほうがよいでしょう。
 ②冷媒廃刊は極力短く、室外機に陽射しが当たる場合は日除けを設ける
  と効率が上がります。
 ③エアコンの消費電力は暖冷房開始時に最も大きくなります。15分程度
  の使用停止であれば継続運転したほうが省エネになります。
 ④南北に広がる大きな部屋ではエアコンを2台設置するのも一つの方法
  です。

(2)その他
 ①床暖房を採用するときは、熱源と暖房パネルとの循環配管は極力
  短く、十分な保温をすることが重要です。また床面に敷物などは置か
  ないほうが効率がよくなります。
 ②ホットカーペットの消費電力は以外に大きく、2畳用ホットカーペットの
  消費電力は6畳用エアコンと同程度です。

光熱費1/2住宅(自立循環型住宅)の目次
  ・光熱費1/2住宅とはなにか?
  ・光熱費1/2住宅の13要素
  ・自然風の利用技術
  ・昼光の利用技術
  ・太陽光発電
  ・太陽熱給湯
  ・断熱外皮計画1
  ・断熱外皮計画2
  ・断熱外皮計画3
  ・日射遮蔽手法1
  ・日射遮蔽手法2
  ・日射遮蔽手法3
  ・暖冷房設備計画

一級建築士事務所 森建築設計:http://www2.odn.ne.jp/m-ken/
神奈川県川崎市中原区等々力17-5 tel:044-744-1596
メールアドレス : morikentiku-mori@hkg.odn.ne.jp
10年05月07日 22時48分31秒
Posted by: moriken
光熱費1/2のエコ住宅(自立循環型住宅) 
日射遮蔽手法 パート3

5月5日のこどもの日は親戚一同集合し、我が家でバーベキュー
をしました。設置した日除けシェードで日差しを遮り、涼しい風に
吹かれながら、幸福感を感じました。

さて、今日は日射遮蔽手法のパート3、具体的な日射遮蔽手法
の紹介です。

(3)日射遮蔽手法
 ①日射遮蔽に効果のある窓の選択
 ・単板ガラスや普通複層ガラスは日射のほとんどを通過させます。
  低放射複層ガラス(Low-Eペアガラス)はやや効果があり、
  日射の20~30%をカットします。
 ・ガラス以外ではフレーム部も日射遮蔽に影響し、木製や樹脂製
  フレームは熱伝導率が小さく日射熱を室内へ伝えにくい素材。
 
 ②開口部の日射遮蔽手法
 ・開口部の外側に日射遮蔽部材を設置すると効果が極めて大きく、
  内側に設置するよりも外側に設置するほうが3倍の遮蔽効果が
  あります。
 ・外付け日射遮蔽部材には、ブラインド・ルーバー・オーにング・
  すだれ・よしず・スクリーンなどがあり、窓の方位や風による
  ばたつきを考慮して選択します。

 ③庇等を利用した開口部の日射遮蔽
 ・庇等は取り付く方位と出寸法によって夏季の日射遮蔽効果が
  変わり、方位に応じた計画が必要です。
 ・南面の窓では、窓下端から庇までの高さの1/3以上の出寸法
  の庇を設置することで、日射遮蔽に有効です。
 ・東西面の開口部は庇等のみでは日射遮蔽はできないので、
  すだれやスクリーンなどの日射遮蔽部材を設置するなどの併用
  が有効です。
 ・庇等の日射遮蔽を考えるとき、庇等自体からの輻射熱の影響
  を小さくする検討も必要です。

 ④屋根面の日射遮蔽手法
 屋根面は日射受照時間が長時間となるため、断熱に加えて日射
 遮蔽対策が重要です。
 ・屋根面の日射反射率を高めること、明色の素材・艶のある素材、
  反射塗料などが効果があります。
 ・屋根は断熱材の外側に通気層を設けることが有効です。通気層
  の高さは30ミリ以上確保すること、屋根頂部に換気部材を設置
  することが重要です。

 ⑤外壁の日射遮蔽手法
 外壁も屋根同様、日射反射率の高い部材、可能な限り白に近い
 色の部材が有効です。また通気層を設けることも有効です。
 
 ⑥その他の日射遮蔽手法
 ・地表面やベランダ・バルコニーなどからの照り返しによる受熱を
  軽減させる。
 ・庭木により遮熱する

光熱費1/2住宅(自立循環型住宅)の目次
  ・光熱費1/2住宅とはなにか?
  ・光熱費1/2住宅の13要素
  ・自然風の利用技術
  ・昼光の利用技術
  ・太陽光発電
  ・太陽熱給湯
  ・断熱外皮計画1
  ・断熱外皮計画2
  ・断熱外皮計画3
  ・日射遮蔽手法1
  ・日射遮蔽手法2
  ・日射遮蔽手法3
  ・暖冷房設備計画

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メールアドレス : morikentiku-mori@hkg.odn.ne.jp
10年05月04日 06時12分25秒
Posted by: moriken
光熱費1/2のエコ住宅(自立循環型住宅)シリーズ
日射遮蔽手法 パート2 

(2)日射遮蔽の省エネルギー目標レベル
①目標レベルの定義
  日射遮蔽手法による省エネルギー削減対象は冷房エネルギーです。
  目標レベルは開口部が面する方位によってかわり、南面する窓の
  遮蔽対策による効果が最も高く、最大45%の削減率となります。
  注意しなければいけないのは、南東・南西・東・西面に面する窓に
  何の日射遮蔽対策をしないと逆に冷房エネルギーが10%~30%
  増加してしまいます。

②目標レベルと開口部の日射侵入率
  日射遮蔽による省エネルギー目標レベルは、開口部の日射侵入率
  の基準値を満たす対策を講じることにより達成できます。
  基準値は真北±30°の範囲とそれ以外(真南±150°)で違い、
  真南±150°に面する窓の方がより高い基準となっています。

③開口部の日射侵入率の算定方法
  開口部の日射侵入率は、ガラス・カーテン・ブラインド・庇・軒等の対策
  により決まります。これらを組み合わせた場合、次式の簡易計算法に
  よって日射侵入率を求めることができます。

  日射侵入率=ガラス日射侵入率×日射遮蔽部材の遮蔽係数
           ×庇等の遮蔽係数

  庇等の出幅は「窓下端から庇までの高さ×0.3」以上の出幅がない
  と効果はありません。

④敷地周辺状況の確認
  敷地周辺が建物に囲まれ、日影となる時間が極めて長くなる敷地や
  都市内の狭小敷地で隣家との間隔が小さい敷地などでは、日射量
  が小さくなるので、日射遮蔽対策の必要性は低くなります。

⑤日射を考慮した開口部の配置計画
  夏季に日射を極力遮蔽し、冬季に逆に取り入れるためには、開口部
  の方位を南寄りとすることが大切です。

次回パート3では具体的な日射遮蔽手法を紹介します。

光熱費1/2住宅(自立循環型住宅)の目次
  ・光熱費1/2住宅とはなにか?
  ・光熱費1/2住宅の13要素
  ・自然風の利用技術
  ・昼光の利用技術
  ・太陽光発電
  ・太陽熱給湯
  ・断熱外皮計画1
  ・断熱外皮計画2
  ・断熱外皮計画3
  ・日射遮蔽手法1
  ・日射遮蔽手法2
  ・日射遮蔽手法3
  ・暖冷房設備計画
 

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10年05月01日 15時51分42秒
Posted by: moriken
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久しぶりに光熱費1/2のエコ住宅「自立循環型住宅」の
解説シリーズ、日射遮蔽手法について解説します。
この項も内容が濃いので3回ほどに分けてUPしていきますね。

自立循環型住宅の13要素解説シリーズもようやく半分まで
きました。

日射遮蔽は、夏季・中間期において建物内に侵入しようとする
日射を上手に遮ることにより、冷房エネルギーの削減と快適性
の向上を実現sるう技術です。冬季の日射取得との両立をはか
り、通風利用や中高利用を損なうことのないように計画すること
が大切です。

(1)日射遮蔽の目的とポイント
① 冷房エネルギーを削減する
  日射遮蔽の目的は、文字どうり日射を遮蔽することにより、
  室内に流入する日射熱を低減させ、冷房エネルギーを削減
  すること。

②室内を涼しく保つ
  日射遮蔽を効率よく行うには、建物各部位の方位特性に
  配慮する必要があります。日射熱の流入を抑制すれば、
  室温の上昇を抑え内壁面等の表面温度の上昇を抑えるこ
  とが可能となります。

③方位による日射量の違いを理解する
  夏季→屋根などの水平面で大きく、垂直面は東西面のほう
      が南垂直面より大きくなります。

④ガラス面とガラス面以外
  言うまでもありませんが、窓ガラスのような透明部位のほう
  が不透明部位(屋根・壁)よりも極めて大きな日射量となり
  ます。
  ガラス面には室内ではなく室外で遮蔽することが有効です。
  屋根や壁は断熱化や白系統の屋根・外壁仕上げとするこ   
  となどが日射遮蔽対策となります。

今日はこの辺で止めておきましょう。パート2で「目標レベル」
パート3では「具体的な日射遮蔽手法」について解説します。

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