シアトル図書館41.jpg
シアトルの中心部は、海側に向かって
かなりの傾斜を持った街となっています。
サンフランシスコの坂道と電車は有名ですが、
シアトルにも、同様の坂道と
電車の代わりのトロリーバスが有名です。

中央図書館が位置するのはそんな中心部、
周囲を高層ビルに囲まれた一角です。
このため建物の入り口が反対側では、
1.5層分の高低差があります。
菱形ガラスを裏から支えている菱形のスチール材が
スカートのように建物周囲に降りてきて、
菱形の影を落とすフレーム、
その一部に小さく穴を空けたように、
くり抜かれた部分がエントランスが上側の入り口。
シアトル図書館51.jpg

そのいかにも小さいエントランスをくぐると
そこには、5層にもおよぶ斜めのガラスに覆われた
開架書庫のあるLivinng Roomと呼ばれる
ホール兼休憩室兼閲覧室が目に飛び込んできます。

ここには、小さなcafeもあり、
本当に自由に人々が出入りをして、
色々なスペースで、くつろいでいます。
図書館という既成のイメージはどこにもありません。
上の写真の左側がそのエントランスで
そこにあるボックス型の書庫は、
閉店時には、それぞれが移動して一つの箱となります。

その手前にあるエスカレータは黄色。
さらに、下へむかって段上の客席のあるセミナー室がみえます。
その右手には、開架書庫とソファ・テーブル席、
床の至る所には、植物のアップの写真が、
床に転写されているのが面白い。
シアトル図書館61.jpg

この奥から入り口側を見たのがこの写真。
不整形のガラスの箱を4段重ねにした形態のため、
内部からの見る角度によって、
空間の繋がりが微妙に変化するのが特徴です。
また、上階にある閲覧室から
別の通り側の吹抜を眺めるたのが、下の写真。
シアトル図書館71.jpg

ここでは、面白いインスタレーションが体験できます。
開架書庫の脇の床面には、
グリーンの写真を床に転写しているのですが、
そのガラス越しの外部には、
実際の植栽帯があり、
内部と外部、虚と実がガラスを通して
写し絵のように展開して、
中にいても、外の菱形スクリーン内を歩いていても、
不思議な視界を体感することができます。

実際に、外部の植栽帯脇を
人が歩いているのが見えますが、
ちょっと不思議に見えませんか?
この建物には、まだまだユニークな空間が存在します。

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 ・・・どうも、ありがとうございました。

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