Apple Campus 21.jpg
6月に発表された宇宙船型のアップル新キャンパス。
建築の詳細は、ここにレポート済みです。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201106/article_5.html

その続報が、より詳細なプランやCGと共に公開されました。
設計は、ロンドンを拠点に世界で活躍する
建築家 Norman Foster 率いるロンドン Foster + Partners。
構造美を建築に取り入れた設計が有名で、
日本では、総武線沿線から見える(御茶ノ水駅~水道橋駅)
『センチュリータワー』が彼の設計です。

新社屋 Apple Campus 2は、
通称「マザーシップ」あるいは、「スペースシップ」と
呼ばれているようです。

公開された図面をよく見ますと、
4階建て円形の建物は、
9箇所のコアにEVや階段室が集約され、
ここから上下階への移動ができるようです。
このマザーシップは、周囲の地盤から切り離され、
建物全体を浮かした免震構造となっているのが、
こちらの断面詳細図から読み取れます。
http://www.cupertino.org/inc/pdf/apple/Site_Plan-Landscaping.pdf
applesec1.jpg

円形のため、各セクション同士が有機的に結ばれ、
新製品開発には、業務の効率化と異なるチームの
意思疎通にも有効だと思います。

また、分散する四角や円形、ひし形の小規模建築も
なかなか興味深いです。
円形が2つ重なった8の字型劇場は、
ロビー部分の円形だけ地上に顔を出し、
残りは、地下に埋め込まれていて、
一見、それとは分かりません。
8ノ字シアター1.jpg

駐車場は、マザーシップでは地下2層に設けられ、
別棟の駐車場も、その1~2層は、
光を取り入れるドライエリアと共に、
地下に埋め込まれているところもあるようです。

こうした徹底で、駐車部分を今より90%削減し、
現状よりも60%増やした、緑豊かな環境を創出しています。
http://www.cupertino.org/inc/pdf/apple/FloorPlan_Cross_Section.pdf
Apple Campus 2-11.jpg

とにかく、建築的に見てもさすがフォスター作品、
見所が満載のようで、この建築を見るために訪れる人も増えそうです。

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 ・・・どうも、ありがとうございました。

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